本田技研工業の伊東孝紳社長(左)と埼玉県産業労働部長の松岡進氏(右)。両脇は実証実験車両のプラグインハイブリッド車と電気自動車(画像クリックで拡大)

 本田技研工業と埼玉県は2010年12月20日、新型プラグインハイブリッド車や電気自動車(EV)、電動二輪車、電動カートなどの次世代パーソナルモビリティーを用いて、共同で実施する実証実験の計画を公表。使用車両やソーラー充電ステーションなどを公開した。

 実験車両はホンダ「インスパイア」をベースにしたプラグインハイブリッド車と「フィット」ベースのEV、電動二輪車「EV-neo」、電動カート「モンパル ML200」の4種類。さいたま市、熊谷市、秩父市の3カ所で運用して実験を行い、CO2削減効果や移動の利便性を検証する。

「インスパイア」ベースのプラグインハイブリッド実験車(画像クリックで拡大)

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 今回日本で初公開したプラグインハイブリッド車は、10年11月に米国のロサンゼルスオートショーに出展した技術展示モデルを、実車両に組み込んだもの。専用開発した高効率・低燃費の2L「i-VTEC」エンジンと2つの高出力モーター、6kWhのブルーエナジー製リチウムイオンバッテリーを搭載する。充電時間は家庭用100Vで4時間以下、200Vで1.5時間以下、急速充電には対応しない。

 モーターの最高出力は120kW(163PS)で、EV走行での航続距離は25km(JC08モード)、最高速度は100km/h。トヨタが09年13月にリース販売を開始した「プリウス プラグインハイブリッド」の航続距離23.4km(JC08モード)、最高速度100km/hと同等。ガソリンエンジン使用時の最大航続距離は1000km以上(JC08モード)だ。

プラグインハイブリッド車のエンジンルーム。左が2L直列4気筒エンジン、右の銀色のカバーは電力制御回路で、その下に2個のモーターを並べて配置する(画像クリックで拡大)

 インスパイアのボディーサイズは全長4960×全幅1845×全高1475mmで、3.5L V6エンジンを積むガソリン車の車両重量は1600kg。プラグインハイブリッド版は4気筒エンジンだが、重いバッテリーを搭載するため車重は160kg増えている。日産「フーガハイブリッド」の4945×1845×1500mm、1860kgに匹敵するサイズで、車格では2クラス下のプリウスと同等の数値を実現している。

 開発責任者の本田技術研究所 四輪R&Dセンター LPL主任研究員の櫛田孝隆氏によれば、「2個のモーターは片方が駆動と回生用、もう一方が発電専用。フィットハイブリッドなどに使っている1モーターのIMAよりもEVに近い構造で、クラッチでエンジンを完全に切り離してEV走行が可能です」という。

左側フロントフェンダーの充電ソケット(画像クリックで拡大)

プラグインハイブリッド実験車の動作イメージ動画