iPadの中古品、これまでと購買層が変わりつつある!?

 一方のiPadは、発売から半年が経過して品薄感や物珍しさは薄れたものの、中古品は好調に売れているという。

 じゃんぱら 秋葉原5号店の西條俊文氏は、「秋口に入って10%程度値下げしたのが功を奏してか、以前と比べてもよく売れるようになった」と語る。なかでも人気が高いのは、Wi-Fiモデルの中古品だという。特に、最大容量の64GBモデル「MB294J/A」(販売価格は5万4800円)は、新品に比べて1万円ほど安いこともあり、品薄な状況が続いているそうだ。西條氏によると、中古品を求めるユーザーは大容量モデルを求める志向が強いという。

各社のタブレット端末の追い上げにも負けず、相変わらず高い人気を誇る中古iPad。近ごろは、ビジネスマンと外国人観光客からの引き合いが強いという(画像クリックで拡大)

 興味深いのが、以前と比べて中古iPadの購買層に多少の変化が見られたことだ。発売当初は、デジタルガジェットが好きなマニア層や物珍しさで購入する人が多かったが、近ごろはビジネスツールとして活用する人の需要が増えているという。PDFやExcelなどのファイルを保存し、客に画面を見せて説明するために活用する営業マンが買い求める例が多いそうだ。ビジネスシーンでノートPCを利用するのは一般的になったが、まだ目新しいタブレット端末ならば顧客の目を引きやすい、という理由もあるのだろう。

 西條氏がもう1つ指摘したのが、海外からの観光客が中古iPadを購入するケースが増えていることだ。iPadをまだ販売していない国や地域は意外と多く、日本観光のついでに購入するケースが多いという。すでにiPadを販売している国でも、日本と比べて価格が高価である場合が多く、リーズナブルに購入したいと考える人が中古品を購入していくとのことだ。設定画面で変更すれば多言語に対応するので、日本版で問題ないのも人気の理由だ。

 携帯電話は、白ロムの存在や購入するメリットが一般にも浸透してきた。タブレット端末も、今後同様に中古品が一定の需要を獲得しそうだ。

(文・写真/白石ひろあき)