3Dのゲームや映像を楽しむ機器というと、3Dテレビか3Dパソコンを思い浮かべる人が多いだろう。両方を持っている人なら、3Dパソコンのコンテンツを大画面の3Dテレビで楽しみたいと考えるのは自然だ。ゲームや映像は、大画面で見ると迫力が違う。しかし、今までの3Dパソコンでは、HDMIで3Dテレビにつなげただけでは立体視できなかった。
エヌビディアが10月に発表した「NVIDIA 3DTV Play」は、インターネットやゲームなどパソコン向けの3Dコンテンツを3Dテレビで見るためのシステムだ。3Dパソコンでなくても条件を満たせば立体視できる。3D対応テレビは増えてはいるが、現時点でコンテンツ不足は否めない。3DTV Playは3D対応テレビのコンテンツ不足を解消する手法として注目を集めそうなシステムだ。3DTV Playの特徴と魅力を見てみよう。
NVIDIA 3DTV Playとは?
3DTV Playとは、エヌビディアのグラフィックスチップ「GeForce」を搭載したパソコンで3Dコンテンツを再生し、それを3D対応のテレビやディスプレイに表示するシステムのことだ。エヌビディアには「NVIDIA 3D Vision」というパソコン向け3Dシステムがあるが、これに対応したパソコンでも、そうでないパソコンでも利用できる。
3DTV Playは、GeForce搭載パソコンと3D対応テレビをHDMIで接続し、テレビでパソコンの3Dゲームやコンテンツなどを楽しむためのシステムだ。3Dメガネなどの3Dシステム自体はテレビ側のものを用いる。エヌビディア ジャパン マーケティング本部 テクニカルマーケティング エンジニアのスティーブン ザン氏(写真左)に話を聞いた
3D Visionはパソコン向けのアクティブシャッター方式の3Dシステム。東芝、NECやアスーステック・コンピューター、日本エイサーなどが、この方式を採用した3Dパソコンを発売している。パソコン用3Dシステムの定番と言える。多くのゲームが対応しており、対応ソフトがあればBlu-ray 3Dや3D写真、3Dデータの立体視もできる。
アクティブシャッター方式は、高速に開閉する電子シャッターを備えた3Dメガネを使い、左右の目に微妙に異なる映像を見せることで視差を生み出し、立体感のある映像を得る仕組みだ。3Dテレビの多くもこの方式を用いている。3D映像を得る仕組みとしては偏光板を備えた3Dメガネを使う偏光板方式もあるが、それに比べてアクティブシャッター方式の方が高い立体感を得ることができる。視野角も広いのもメリットだ。
3DTV Playは、3D Visionと同様のアクティブシャッター方式の3D映像を、3D対応テレビの大画面で楽しむためのシステムだ。具体的には、3D Visionの3DデータをHDMI1.4のフレームパッキング(左右の目で見る映像をセットで、ハイビジョンのままHDMIで伝送する方式)に変換し、3D対応テレビに送っている。パソコン側で3D映像を表示するわけではないので、3D Vision用の3Dメガネ、レシーバー、ディスプレイは必要ない。3DTV Playに対応したパソコンと3Dテレビ、それとテレビ付属の3Dメガネがあればよい。
3DTV Playを使うことで、これまで3Dパソコンだけでしか楽しめなかった3Dコンテンツを、テレビの大画面で楽しめるようになるのだ。3D Visionに対応したゲームは、エヌビディアが確認しているだけでも500タイトル近くあるという。
3Dゲームだけではない。BDドライブと対応ソフトがあればBlu-ray 3Dの再生もできる。既存の2D映像を3Dで見られる変換機能もサポートする。3D画像を撮影できるカメラも全種サポートしている。このほか3D Visionユーザー向けに、専用サイトでストリーミング配信している3Dコンテンツも大画面テレビで楽しめる。











