12月1日の家電エコポイント制度改正が迫っている。家電量販店での販売状況や価格、在庫などは先日掲載した「本当に今買うべきか? 12月からエコポイント半減、家電量販店を探る」と「薄型テレビは品切れになるのか――エコポイント需要にメーカーの対応は?」でリポートした。

 今回は「価格.com」などの価格情報サイトで価格ランキング上位に食い込む秋葉原の激安ショップに、エコポイント改正間際の状況を取材。価格の安さを売りにするショップならではの販売状況や人気機種の傾向を取材した。

売れ行きの急激な増加と相場の値上がりに困惑するショップ

 一部商品の品切れが生じるほどの賑わいぶりを見せる量販店と同じく、秋葉原の通販ショップもエコポイント特需に沸いていた。8~9月と比べ、薄型テレビは実に2倍以上の注文が入っている状況だという。駆け込み需要の大きさにほかならない。

 「薄型テレビは、在庫さえあれば売れていく。いまはそんな状況だね」と語るのは、EC POWERSの原 稔治氏。夏までのように、ライバル店同士が無理な価格の叩き合いをせずとも売れていくため、薄型テレビは全般的に価格下落がストップしており、一部の人気商品は値上がり傾向に転じているという。

「薄型テレビは飛ぶように売れる」と語るEC POWERSの原 稔治氏。「下落一辺倒だった薄型テレビの相場にも変化が出ている」と指摘する(画像クリックで拡大)

 たとえば、シャープの32V型液晶テレビ「AQUOS LC-32E7」は、このひと月ほどで4万3900円→5万1500円に価格が上昇した。東芝の42V型液晶テレビ「LED REGZA 42Z1」も、10万6000円→12万円にアップ。いずれも、1割を超える大幅な価格上昇といえる。需要の増加により薄型テレビ全体に品不足が生じたため、価格上昇に転じてしまったのだ。

 原氏は「さっき入荷したばかりの東芝『REGZA 32A1』なんて、この数時間だけで8台も注文が入ったよ」と語る。駆け込み需要から、たとえ価格が多少値上がりしても薄型テレビは在庫さえあれば飛ぶように売れていくという。

 PC-VEGAの担当者も「仕入れ価格の上昇で、9月ごろに4万円で販売していた機種が5万円近くになってしまった。それでも買い手が付く状況だから普通じゃない」と語る。あまりの価格高騰ぶりと消費者の焦りぶりに驚きの声をあげていた。

PC-VEGAの倉庫を見せてもらうと、薄型テレビが所狭しと並んでいた。次から次へと注文が入り、すぐになくなっていくという(画像クリックで拡大)