2010年9月下旬、ドイツ・ケルンにて写真&カメラ機器の展示会「フォトキナ」が開催された。2年に1度開かれる大規模な展示会で、フォトキナの開催に合わせて各社がデジカメの新製品や参考出品を多数発表することで知られている。

 新製品が少なかった2年前の開催から一転し、今年は数多くの新製品が登場した。一部は参考出品にとどまるモデルもあるが、すでに入手できるものから来春にかけて発売されるものがほとんど。機能や装備で注目すべき点がある期待の新型デジカメを紹介しよう。

パナソニック「LUMIX DMC-GH2」、AF性能と動画機能、高感度撮影性能を強化

 内蔵ステレオマイクやビデオカメラ並みの滑らかなオートフォーカス機能を備え、頭1つ抜けた高品質なフルHD動画撮影が楽しめるマイクロフォーサーズ「LUMIX DMC-GH1」の後継モデル。可動式液晶モニターをタッチパネル式に一新し、画面のタッチによるオートフォーカスや撮影に対応。オートフォーカス速度を従来の約半分に短縮することで、フォーカスにかかる時間が延びる望遠撮影時でも快適に撮影できるようにした。高感度撮影機能も強化し、最高ISO12800での超高感度撮影に対応した。

パナソニックの「LUMIX DMC-GH2」。外観の変化は最小限だが、液晶モニターのタッチパネル化やオートフォーカスの高速化、動画撮影機能の強化が図られた。注目は、AF駆動音を抑えた14-140mmレンズが付属するレンズキットだ(画像クリックで拡大)

 動画撮影機能は、解像度こそフルHDで変わりないが、センサーからの出力が60コマ/秒に高まり滑らかさが増した。映画のような表現が楽しめる24pモードや、早回しや遅回しなどのユニークな記録ができるモードも追加した。電子ビューファインダーも解像度を増してワイド化したうえで、色がズレて見える現象を軽減した。

 オートフォーカスが動画撮影に最適化された高倍率ズームレンズ「LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.」が付属するレンズキットの実売価格は15万円前後。発売は10月29日の予定。趣味で楽しむユーザーだけでなく、放送や映画など業務で利用するユーザーにとっても注目の1台となりそうだ。

 交換レンズ3本も同時に発表された。3D撮影が可能になる「LUMIX G 12.5mm/F12」をいち早くリリースしたのは注目に値するが、対応機種がDMC-GH2のみに限られるのが残念。多くのユーザーにとっては、小型軽量のパンケーキレンズ「LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH.」や、600mm相当の超望遠撮影が可能なズームレンズ「LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.」が注目だろう。

28mm相当の広角撮影が楽しめるパンケーキレンズ「LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH.」。画質で定評のある20mmレンズよりもひとまわり小型で軽い。発売は10月上旬で、予想実売価格は4万円前後

2組のレンズを内蔵して3D撮影が楽しめる「LUMIX G 12.5mm/F12」も10月下旬に発売予定。当面、対応機種はDMC-GH2のみに限られる。実売価格は2万円前後

35mm判換算で600mm相当の超望遠撮影が楽しめる「LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.」。野鳥などを撮影する人にとっては待望のズームレンズだ。実売価格は6万円前後で、10月下旬発売予定