ブラザー工業のインクジェット複合機「マイミーオ」が、得意の電話・ファックス機能をさらに使いやすくしてパワーアップ。イメージキャラクターも、NHKの連続ドラマ小説「ゲゲゲの女房」で人気の松下奈緒さんにチェンジした(画像クリックで拡大)

 ブラザー工業は2010年8月31日、インクジェット複合機「マイミーオ」の新製品を発表した。各社の複合機と比べて薄型のボディーや、好評のデジタルコードレス電話機能やファクス機能を全機種から継承。「マイミーオ フリー」というブランドを設けた売れ筋の中堅モデルでは、電話回線とネットワークの2本のケーブルをワイヤレス化してプリンター本体の設置の自由度を高めた。新製品のラインアップや実売価格は以下の通り。電話・ファクス機能を搭載する中上位モデルでは、子機が2台付属するタイプも用意する。


▼新「マイミーオ」のラインアップ

モデル名 ファクス 無線LAN 液晶モニター 電話回線 ADF 実売価格
MFC-J850DN 3.3型タッチパネル 無線 3万8000円前後
MFC-J800D 3.3型タッチパネル 無線 3万6000円前後
MFC-J950DN 5型タッチパネル 有線 4万5000円前後
MFC-J700D 3.3型タッチパネル 有線 4万5000円前後
MFC-J615N 3.3型 有線 2万8000円前後
DCP-J715N 3.3型 2万円前後
DCP-J515N 3.3型 1万7000円前後

 売れ筋となるマイミーオ フリー「MFC-J850DN」「MFC-J800D」の特徴は、留守番電話を含む電話機能を本体から独立させて子機の充電台(通信ボックス)に集約し、ファクス機能を無線化したことだ。電話回線はプリンター本体ではなくこの通信ボックスに接続すればよいので、プリンターの設置の自由度が高められる。「これまで家庭用ファクスを置いていた電話台には複合機が収まらない」「無線LAN接続でUSBケーブルをつなぐ手間が省けたのに、電話線はつながないといけないので中途半端」という悩みを解消できる。

 iPhoneやiPadからのプリントやスキャンに対応したアプリケーションも新たに用意した。iPhone内の写真をワイヤレスでプリントするだけでなく、マイミーオでスキャンしたデータをiPhoneなどに取り込む機能も搭載するのがユニークだ。アプリケーションは無料で入手できる。

売れ筋になると見られる中堅モデル「マイミーオ フリー MFC-J850DN」。電話の子機が載っているのが、注目の通信ボックスだ。電話回線用のケーブルをここに接続することで、プリンター本体への配線の必要をなくしたのがポイントだ。無線LAN環境を導入していれば、接続するのは電源ケーブル1本で済む(画像クリックで拡大)

付属の通信ボックス。留守番電話の録音設定や再生など、コードレス電話機としての機能はこちらで操作する(画像クリックで拡大)

電話回線のモジュラージャックは、プリンター本体ではなく通信ボックスに接続する。通信ボックスはモジュラージャックがある場所の近くに設置する必要があるが、プリンター本体はどこにでも置ける(画像クリックで拡大)

 圧倒的な写真画質や機能の豊富さで競うキヤノンやセイコーエプソンのインクジェットプリンターとは異なり、マイミーオは電話機能やファクス機能、群を抜く薄型ボディーで差異化を図っている。今回の新機種では、売りの要素である電話とファクス機能の使い勝手を高めつつ、プリンター本体の設置をしやすくしたのが評価できる。ファクス専用機の買い替えを検討しているユーザーにとっては、注目の新製品といえるだろう。

(文/磯 修=日経トレンディネット)