この記事は、「日経トレンディ7月号」(2010年6月4日発売)特集「東京スカイツリー下町ビジネス最前線」の一部を転載したものです。情報は基本的に発売日時点のものになります。
2012年春に開業する予定の新しい電波塔「東京スカイツリー」。完成までまだ約2年あるにもかかわらず、早くも多くの観光客を集めている。東京スカイツリーは、東京の観光や周辺地域の街並みをどう変えていくのだろうか。東京スカイツリーのもたらす影響に迫った。
2駅間にまたがる巨大な“街”が誕生
東京都墨田区。工事中の「東京スカイツリー」に観光客が押し寄せている。09年末ごろから客足は伸びはじめ、2010年3月にその高さが東京タワーの333mを超えると、その勢いに拍車がかかった。早くも東京の新観光スポットとして注目の的になっている。
東京スカイツリーは地上デジタル放送用の電波塔で、着工は08年7月。竣工は2011年12月、開業は2012年の春を予定しており、完成すれば高さ634mという世界で最も高いタワーとなる。
運営会社である東武タワースカイツリーは、「Rising East Project」として約3.69haに及ぶ敷地を「タワーのある街」にすべく、西街区には地上6階、東街区には地上31階の商業施設を建設予定。タワーのふもとに1930m2の街区公園、押上側には4000m2の駅前公園の設置を予定する。墨田区も2012年の完成に向けて約100億円を投じ、スカイツリー沿いを流れる北十間川の川岸に歩行者用デッキを設置するほか、水上交通を視野に船着き場を設けるなどの方針を示している。2010年度の予算案では、北十間川水辺空間の整備、タワー周辺主要道路の景観整備、観光回遊性の向上などに予算を投じると発表。観光客をもてなす準備は着々と整いつつある。
完成時には高さ634mとなる東京スカイツリーは、業平橋、押上駅間の東西約400m、広さ約3.69haの地域に建設中。古くからの観光地・浅草の東約1kmに位置し、押上が羽田、成田両空港からのアクセスが良いことから、国内外からの人の流入が予想される











