ビアガーデンは“時代を映す鏡”

 でも、なんで、いま、ビアガーデンなの?

 「長引く不況に加えて、昨年のリーマンショックの影響で『飲み放題、食べ放題、低額で3000円前後』というビアガーデンの人気に火が点いたようです」(樫原氏)。なるほど、確かにそれなら乏しい財布の中身を気にせず、思う存分ビールが楽しめるというものだ。

 「キーワードは『開放感』です。合コンでも、会社の飲み会でも、屋外でやることによって、今までとは違う雰囲気の仲の良さが演出できます。会社帰りにバーベキューというのは、非日常のシチュエーションなので、いやでも仲良くなれる。開放感があって、安くて、スカッとできるところが、抑圧された今の時代の気分に合ったんだと思います」

 すわ“昭和レトロ”の復活か!? と思いきや、今回のブームには、以前とまったくちがう、新たな傾向もあると樫原氏はいう。そのトレンドとは、ビアガーデン利用者の“女子率”の高さだ。「年齢層が若くなっていることと、女性、とりわけ主婦層が増えているのが、去年から今年にかけての傾向です。実際に回ってみると、女子向けのドリンクや食べ物のメニューが、かなり増えています」。なんと「ビアガーデン=オヤジ飲み」という構図は、もう古いのだという。

 でも、どうしてそんなに急に女性からの人気が高まったのだろう?

 「昔、女子にはあまりストレスがなかったのですが、今の時代はストレスが高いので、男性社員と同様、『スッキリしたい!』という思いが強い。それと、一昨年に映画『セックス・アンド・ザ・シティ』、今年6月にその続編がヒットしたおかげで、ガールズ・トーク、いわゆる女子会も増えて、『女子だけですっきり盛りあがろう!』というトレンドともマッチングしたのだと思います」

 なるほど、ビアガーデンは、まさに時代を映す鏡だったのか。