2010年6月1日、Yahoo! JAPANが新しいインターネット通販サービス「Yahoo!チャイナモール」を開始した。中国最大のインターネット通販サイト「タオバオ」(淘宝)で取り扱われている約5000万点もの膨大な商品が購入できるのが最大の魅力だ。国内には輸入されていない中小メーカーのレアな商品が手に入る、国内で購入するよりも断然安く買える、日本語によるやり取りで決済も日本円でよい、などのメリットがある。ソフトバンクの孫 正義社長やヤフーの井上雅博社長が意気込みを語る記者会見を開催し、華々しく幕を開けた。
Yahoo!チャイナモールとは何なのか、日本と比べてどれほど安く買えるのか、現状ではどのような問題点が潜んでいるのかを調査した。
確かに安く買える! だが、日本メーカー製品は割高になることも…
Yahoo!チャイナモールの仕組みは意外とシンプルだ。中国のタオバオに掲載された商品の説明をそのまま日本語に翻訳したものが掲載され、Yahoo!ショッピングなどの通販サイトと同じ手順で商品の閲覧や購入ができる。中国語がまったく分からなくても購入手続きができるのが最大の売りだ。Yahoo! JAPANのIDを持っていれば誰でも利用できる敷居の低さも魅力だ。
タオバオに掲載された商品は、日本に輸出できない特定ジャンルの商品(品質が維持できない生ものや、日本では販売できない医薬品など)を除き、Yahoo!チャイナモール経由で購入できる。正規に輸入されていない地方の名産品や、中国での価格と比べて国内では割高になるカシミアなどの商品が低価格で入手できるのが最大の魅力だ。
実際に同一の商品をピックアップし、Yahoo!チャイナモールでの価格と、国内の大手量販店での価格がどれぐらい違うのかを調べてみた。
まず調べたのが、中国メーカー「BENRO」製のカーボン三脚「C-169m8」だ。国内の大手カメラ量販店での価格は5万1800円+ポイント10%還元だった。だが、Yahoo!チャイナモールでは2万6814円と、2万円以上も安く売られている。しかも、写真と説明文をよく見ると、純正のボール雲台「BH-00」(日本での販売価格は5500円前後)も付属することが分かった。国際送料と関税を含めても、日本で買うよりは2万円近く安く入手できそうだ。
カシミヤなどの衣料品やウーロン茶をはじめとするお茶、ちょっと怪しい携帯音楽プレーヤーなど、中国メーカーが製造・販売している商品は日本よりも安く買える可能性が高い。
だが、日本メーカーの商品は割高になるケースが多いので注意が必要だ。ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D5000 ダブルズームキット」は、日本のカメラ量販店だと約7万円+10%還元なのに対し、Yahoo!チャイナモールでは11万円以上もする。中国では「Made in Japan」の商品が絶大な人気を誇ることも、割高な価格の要因といえる。国内未発売などの特別な理由がない限り、日本メーカーの商品をYahoo!チャイナモールで買う必要はないだろう。











