ソニーのレンズ交換式デジタル一眼「NEX-5」「NEX-3」が6月3日に発売された。オリンパスイメージングの「オリンパス・ペン」シリーズや、パナソニックの「LUMIX G」シリーズと同様のミラーレス一眼だが、両者にはない魅力的な装備を持っている点で発売前から大きな注目を集めている。

上位機種「NEX-5」。マグネシウム合金製のボディーやフルHD対応の動画撮影機能、小ささと薄さを極限まで追求したボディーなど、プレミアム感あふれる内容となっている(画像クリックで拡大)

下位機種「NEX-3」。プラスチック製の本体はやや大柄で質感には欠けるが、撮像素子や可動式液晶モニターなどの基本装備は上位機種と同一だ(画像クリックで拡大)

 最大のポイントが、APS-Cサイズの大型撮像素子や可動式液晶モニター、フルHD対応の動画撮影機能などの充実した機能や装備を搭載しながら、圧倒的な小型・軽量ボディーを達成した点にある。ソニーらしい先進的で所有欲をかきたてるデザインも魅力的だ。

 ソニーは、旧コニカミノルタが展開してきた「α」シリーズを受け継ぐ形で、デジタル一眼レフ事業を展開してきた。現在は「α550」など5機種をラインアップしているが、国内市場におけるシェアはそれほど高くない。人気が高まっているミラーレス一眼を投入することで、デジタル一眼市場でのシェア拡大を目指す。

ソニーのデジタル一眼レフカメラ「α550」。コンパクトデジカメと同様のライブビュー撮影をしやすくする機能や装備を充実させているが、本体は大柄でボタン数も多く、初心者ユーザーにはハードルが高く感じられがちだ(画像クリックで拡大)

 ミラーレス一眼は、デジタル一眼レフカメラの光学ファインダーや複雑な内部メカを取り除くことで、ボディーとレンズの大幅な小型・軽量化を果たして可搬性の高いボディーに仕上げたのが特徴だ。大型撮像素子によるデジタル一眼レフ並みの高画質や、コンパクトデジカメと同じライブビュー中心の使いやすい撮影スタイルなど、デジタル一眼レフに求められる要素をバランスよくまとめた製品ジャンルといえる。本格的なデジタル一眼レフカメラで写真を楽しみたいと思いながら、大げさなスタイルとボディーの重さなどの理由で敬遠していたコンパクトデジカメユーザーを広く取り込むことに成功。徐々にそのシェアを拡大している。

 ソニーのNEXシリーズが競合モデルと比べてどのような特徴があるのか、先行するライバルに対して勝算はあるのかを見ていくことにしたい。