マイクロソフトは2010年4月22日、次期Office統合ソフト「Microsoft Office 2010」の発売日と価格を発表した。企業向けのボリュームライセンスを5月1日から、一般消費者向けのパッケージ版とあらかじめインストールしたパソコンは6月17日から発売する。予想実売価格は個人向けの「Office Personal 2010」が2万9800円。購入者がインターネット上でOfficeを使えるWebアプリケーション版も提供する予定で、パソコンにOfficeソフトがインストールされていなくてもインターネット経由でWordやExcelが利用できる。

価格はOffice 2007より3〜4割安い

 「Office 2010」には、ワープロソフト「Word 2010」、表計算ソフト「Excel 2010」、メール・スケジュール管理ソフト「Outlook 2010」、プレゼンテーションソフト「PowerPoint 2010」などが含まれる。これらのソフトはそれぞれ単体販売されるほか、複数をまとめたパッケージでも販売される。

 Office製品のライセンスを持っていない人向けの「通常版」と、ライセンスを持っている人向けの「アップグレード優待版」があり、価格は「アップグレード優待版」の方が安い。

 アップグレードの対象となるのはOffice 2000以降(2000、XP、2003、2007、2007の2年間ライセンス版)。32ビット版と64ビット版があるが、パッケージには両方のDVDメディアが同梱され、選択してインストールできる。

 エディションは、個人ユーザーや個人事業主を対象したプリインストール・パッケージ販売用の3種類と、企業ユーザーを対象にしたボリュームライセンス用の2種類、計5種類ある。

 パッケージ用とプリインストール用には、「Office Standard 2007」に代わるエディションとして「PowerPoint 2010」を含む「Office Home and Business 2010」を新たに用意する。仕事にも趣味にも需要が高いPowerPointを含んでおり、今後、このエディションを主力商品にしたい考えだ。なおOffice 2007と同様に、「Office Personal 2010」にはネットブック向けの2年間ライセンス版を提供する。

「Office 2010」の各エディションとそれに含まれるソフト。アカデミック版は、学生・教職員向けのもの。Webアプリケーション版は、個人ユーザー向けはWindows Liveで利用する (画像クリックで拡大)

●Office 2010 個人ユーザーむけエディション表

  Office Personal 2010 Office Home and Business 2010 Office Professional 2010 Office Professional Academic 2010
Word 2010
Excel 2010
Outlook 2010
PowerPoint 2010
Onenote 2010
Publisher 2010
Access 2010
参考価格
(通常版)
2万9800円 3万4800円 5万9800円 2万8381円
参考価格(アップグレード優待版) 1万5800円 2万5000円 3万7800円

個人ユーザー向けエディションに含まれるソフトと想定価格。どのエディションも、Office 2007の時より割安な価格に設定されている。店頭販売のほか、ダウンロード販売も予定されている

●主な単体パッケージ製品の価格

  通常版 アップグレード優待版 アカデミック版
Word 2010 1万4800円 7900円 1万円
Excel 2010 1万4800円 7900円 1万円
Outlook 2010 1万4800円 1万円
PowerPoint 2010 1万4800円 1万2500円 1万円
Onenote 2010 1万800円 5800円
Publisher 2010 1万4800円 1万円
Access 2010 1万4800円 1万2500円 1万円

主なソフトの単体販売パッケージの参考価格。たとえば「Office Personal 2010」を使っていて「PowerPoint 2010」を追加したい場合は、アップグレード優待版の「PowerPoint 2010」を購入すればよい

「Office Personal 2010」「同Home and Business 2010」「同Professional 2010」「同Professional Academic 2010」のパッケージ (画像クリックで拡大)

 価格は従来の「Office 2007」より安い。Office Personal 2010の想定価格は通常版が2万9800円、アップグレード優待版が1万5800円。Office Personal 2007の実売価格は通常版が4万円台半ば、アップグレード版が2万円台前半だったので、3〜4割安い。Office Home and Business 2010もOffice Standard 2007に比べて割安だ。

 価格についてマイクロソフトでは、プリインストール版の利用者がアップグレードしやすいように安く設定したとしている。最近はOpen Office orgに代表される無料のオフィスソフト、低価格のオフィスソフトが増えており、それらに対抗する狙いもある。

 なお、今年3月5日〜10月31日に購入したOffice 2007製品とプリインストール製品は、Office 2010アップグレードキャンペーンの対象になっている。オンラインで手続きして、手数料の3000円を支払うことで、該当するOffice 2010にアップグレードできる。