低価格を武器に、販売量を伸ばしている「第3のビール」(業界ではビールとの誤認を避けるため、「新ジャンル」と呼んでいる)。ビール系市場で約3割のシェアを確保するまでに成長している。

“ビール代替戦争”は一服

 第3のビール市場では2005年以降、キリンビールの「キリン のどごし〈生〉」がトップを維持し続け、3割のシェアを持つ。対するアサヒビール、サントリー、サッポロビールはそれぞれ「クリアアサヒ」「金麦」「サッポロ 麦とホップ」と、原料の一部に麦芽を使用した“麦系”商品を相次いで投入(“豆系”“麦系”の違いについてはこちらを参照)。各社とも1番ブランドを確立し、「ビールに近くて安い」商品でビールユーザーの流入を狙った“ビール代替戦争”は一服したといえる。

 ただ、第3のビールは「新商品への期待度が高く、とりあえず1回は飲んでみるという人が多い」というのが各社の見方。一方、「既存商品に類似したコンセプトの新商品ならいらない、という声も多い」(キリンビール 商品開発研究所・山田道明所長)。そこで、2番、3番ブランドの確立を目指し、各社が新たな切り口の商品を次々に投入しているのが現状だ。

「キリン のどごし〈生〉」(画像クリックで拡大)

「クリアアサヒ」(画像クリックで拡大)

サントリー「金麦」(画像クリックで拡大)

「サッポロ 麦とホップ」(画像クリックで拡大)