オリンパスイメージングが2009年7月に発売して大ヒットとなった「オリンパス・ペン E-P1」は、マイクロフォーサーズ規格を採用したデジタル一眼だ。美しいデザインと薄型ボディーが話題を呼び、これまでデジタル一眼レフを敬遠していた女性ユーザーを多く獲得した。

 E-P1の登場から8カ月経った2010年3月、新たに低価格モデルとして「オリンパス・ペン ライト E-PL1」が加わった。「ライト」の名称から分かる通り、オリンパス・ペンシリーズのエントリークラスという位置付けだ。

 同じマイクロフォーサーズ規格を採用する売れ筋モデル「LUMIX DMC-GF1」と画質や機能を比較しつつ、新オリンパス・ペンの魅力を見ていこう。


オリンパスイメージング

オリンパス・ペン ライト E-PL1

発売日:2010年3月5日

実売価格:6万9800円
 (ボディー単体)
実売価格:7万9800円
 (レンズキット)
実売価格:9万9800円
 (ダブルズームキット)

 E-PL1は、コンパクトデジカメやカメラ付きケータイからのステップアップ層を取り込むべく、これまでのE-P1から本体の小型軽量化や操作の簡便化、低価格化を図ったのが特徴だ。

 ボディーは、E-P1と比べると小さく感じられ、ボディーの素材変更により軽量化も図られた。カラーバリエーションはホワイト、シャンパンゴールド、ブラックの3種類で、鮮やかなカラーの多いLUMIX DMC-GF1と比べると落ち着いた印象だ。すっきりとしたデザインのおかげで、上質さを巧みに演出している。

本体の基本デザインはE-P1を踏襲するが、どこかクセが少なくなって一般的になった。E-P1と比べ、幅が狭くなって高さが若干増している。背面パネルはプラスチックだが、前面パネルは薄いアルミパネルを張っている。E-P1と同じく、横に走る2本のラインを境に表面処理が異なる(画像クリックで拡大)

こちらはパナソニックの「LUMIX DMC-GF1」。凹凸が少なくフラットな仕上がりは、コンパクトデジカメを大きくしたようなイメージだ(画像クリックで拡大)

E-P1では2種類あった回転式ダイヤルを両方とも廃止し、コンパクトデジカメと似たプッシュボタンだけの操作系に変えた。右手の親指が当たる部分には、モードダイヤルに関係なく動画が撮影できる動画ボタンを配置した。ホットシューの下には専用端子を搭載し、E-P2用と同じ電子ビューファインダーやマイクアダプターなどが接続できる(画像クリックで拡大)

操作ボタンは、同社のコンパクトデジカメとよく似た配置になっている。E-PL1では動画ボタンがある位置に、設定変更用のダイヤルを配置。動画ボタンは上面に設けられている。液晶モニターは3型と大きく、46ドットと表示も細かい(画像クリックで拡大)

オリンパス・ペン3機種目で待望の初搭載となった内蔵ストロボ。跳ね上がるギミックはLUMIX DMC-GF1と似ているが、発光面がより手前に位置するよう工夫されている(画像クリックで拡大)

 カメラに不慣れな人のための機能として、E-PL1で新たに提案された機能が「ライブガイド」だ。「露出補正」や「ホワイトバランス」といった専門的な用語や数値を使わず、「鮮やかさ」「色合い」「明るさ」といった一般的な言葉で写真を好みのアレンジにできる。

●オリンパス・ペン ライト E-PL1「ライブガイド」の明るさ調節機能

ライブガイドの明るさ調整は、画面右端のスライダーを「明るい」「暗い」に向かって上下に動かすだけで変えられる。明るさ調整は2段階式になっており、左ボタンを押すと明るい部分と暗い部分に絞った2つの明るさ調整項目が現れる。暗部を持ち上げたい場合などに使える

(画像クリックで拡大)

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ライブガイドで明るさを変更して撮影した3枚。左は何も調整せずに撮影した写真で、空の明るさに影響されてか思ったよりアンダーめな仕上がりになった。中央は明るさの調整を「明るく」の方向に3クリック分動かして撮影したもの。1クリックは1/3段相当の露出補正になっているようで、ライブガイドでは7クリックまで調整できる。右は、暗い部分を7クリック分明るく設定して撮影したもの。シャドーの部分がかなり浮き上がっているのが分かるが、ちょっと不自然な感じの仕上がりだ

●オリンパス・ペン ライト E-PL1「ライブガイド」の色合い調節機能

ライブガイドの色合い調整は、ホワイトバランスの変更とほぼ同じ。画面右端のスライダーを「暖かい」「クール」に向かって動かせば、色合いが調整できる

(画像クリックで拡大)

(画像クリックで拡大)

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ライブガイドで色合いを変えて撮影した3枚。中央が設定を変えずに撮影したもので、左は「暖かい」方向いっぱいに設定したもの、右は逆に「クール」の方向いっぱいに設定したもの。専門用語なしでホワイトバランスの調整ができる仕組みだ。背面の液晶モニターでは効果をしっかりと確認しづらいシーンがあり、思い通りの色合いに仕上げるにはある程度の慣れが必要だと感じる