ポイント4
確認してから買った方がよい家電に注意

 買ったはいいが実は使えなかったという失敗もある。捨てるのももったいないし、かといってしまっておくわけにもいかない。お金も損してしまって踏んだり蹴ったり。そうならないよう、確認して買った方がよい家電を挙げておこう。まずは浄水器。水道の蛇口に取り付ける「蛇口直結型」は対応している蛇口でないと付けられない。狭いキッチンの場合、蛇口は対応していても浄水器本体が邪魔でキッチンの使い勝手が悪くなることもある。蛇口とシンクの形状を確認してから買おう。メジャーでサイズを測ってメモしておいたり、携帯電話のカメラなどで撮影しておくと安心だ。

 水道水を注いで浄水するポット型浄水器も注意が必要だ。ポット型浄水器は冷蔵庫に入れておかなければならない。ファミリー向けの大型冷蔵庫ならそれほど気にしなくてもよいのだが、小型の冷蔵庫の場合、ポット型浄水器が入らないこともある。入ったとしても、ドアポケットが浄水器で一杯になってしまうのも考えものだ。ポット型浄水器を買うなら、冷蔵庫を買った後でサイズを確認してからがいいだろう。取っ手のない省スペースタイプがおすすめだ。

トレビーノ PT302
東レ
実売価格 3000円前後

2リットルのペットボトルが入る冷蔵庫のドアポケットなら収まるサイズ。取っ手がなくても持ちやすいよう形状に工夫がなされている。水道水を入れてから浄水が完了するまで約5分とスピーディーだ。カートリッジの交換目安は1日3L使用で2カ月(200L)(画像クリックで拡大)

 春とはいえまだ肌寒い日もある。灯油やガスの暖房器具を買うなら、まずアパート・マンションの賃貸契約書をチェックしよう。灯油やガスの暖房器具の使用を禁止している場合がある。ガスの暖房器具は、プロパン用、都市ガス用で種類が違う。都市ガス用はさらにガス会社によっても違ってくる。異なる種類のガスに対応させることもできるが別途費用がかかる。これはガスコンロも同じ。引っ越し先の近くの量販店で買うなら問題はないが、実家から持って来る時には気をつけよう。

 引っ越し当日から絶対に必要な家電、照明器具の確認も忘れずに。部屋に備え付けられているならよいが、ないと真っ暗な部屋で過ごさなければならない。だが、引っ越し前の下見や引っ越し当日はまだ明るい日中のことが多く照明器具まで気が回らないもの。量販店に行って、照明器具売り場を見て初めて思い出すことになる。照明器具自体を買わなければならないのか、蛍光灯や電球だけでいいのか。電球ならソケットの種類、蛍光灯なら対応サイズが分からないとどれを買っていいのか分からない。トイレやキッチンの電球・蛍光灯も忘れずに。一度家に戻って確認してから出直すことにならないよう、部屋中の照明器具をあらかじめ調べておこう。

生活が落ち着いてから少しずつ必要なものをそろえる

 このように、一人暮らしで家電をそろえるのは楽しいものだが、買ってから後悔することも多い。実際のところ、引っ越した初日から必要なのは照明器具、季節によっては暖房器具。引っ越し作業時に掃除機があれば便利、という程度。あわてて全部そろえるのではなく、暮らしてみて必要になったものをそろえていくくらいがちょうどよい。そして買うなら基本機能のしっかりしたものにする。価格が気になるかもしれないが、買った後でちゃんと使えなければいくら安くても無駄になってしまう。

 最後に、今回の記事を執筆するにあたり、一人暮らし経験者に「買ったけど結局使わなかったもの」を聞いてみた。一人暮らしを始める時の参考にしてほしい。

・フードプロセッサー、立派な包丁一式セット。まじめに料理をしようと思ったが結局使わなかった。
・かわいくて小さなテーブルと大きくて厚みのあるクッション。雑誌に載っているおしゃれな部屋にあこがれて買ったが、テーブルは小さすぎて大きなものに買い直した。クッションは使っているうちにヘタれてしまい捨てた。厚みのあるタイプはくたびれてくると見栄えが悪い。
・ポップアップトースター。おしゃれだと思って買ったが、狭いキッチンに、食パンを焼くだけのものを置く余裕はなかった。用途が限られているものは買う前に考えた方がいい。
・お風呂用のゴムスリッパと湯をかきまぜる棒。実家にあったので必要だと思ったが、使わなかった。
・いろいろなメニューの付いた電子レンジ。「あたため」ボタンしか押したことはない。
・セールだったのでつい買ってしまったアイスクリームメーカー。作る前に冷凍庫に入れるのだが、冷凍庫が小さくて入らなかった。

(文/増田若奈)