一人暮らしの楽しさのひとつが、自分で家具や家電を選べること。ただ、テレビなど大型で高価な家電は慎重に選ぶが、掃除機や調理家電といった小型の家電は売り場で何となく決めてしまうことも多いのではないだろうか。その結果「使わなかった」「ちゃんとしたものを買っておけばよかった」「安いもので十分だった」などと後悔することもよくある。一人暮らしの部屋は狭い。引っ越しにはお金もかかる。結局使わない家電を買う経済的な余裕も、置いておくスペースもないのだ。何となく買って後悔しないよう、小物家電を選ぶポイントを考えてみよう。

ポイント1
実家にあるファミリー向けの家電は「ちゃんとし過ぎ」

 「実家にある使っていない家電を持って行けばいい」――そんなふうに思っていたら、ちょっと待ってほしい。実家にある家電は基本的にファミリー向け。機能的には優秀なのだが、一人暮らしの場合にそこまでの機能が必要かは別。大きすぎて置き場所に困ることもある。

 例えば掃除機。実家にある掃除機は大抵キャニスター型だ。キャニスター型とは、車輪が付いた本体からホースが伸びているおなじみの掃除機のこと。パワフルで使い勝手もいいのだが、狭い一人暮らしの部屋には「ちゃんとし過ぎ」。細長いスティック型やハンディクリーナーで十分だ。それに、キャニスター型だと押し入れなどに収納するスペースを確保しておかなければならない。スティック型やハンディクリーナーは部屋に置いておくのが基本。収納場所にも困らないし、思い立った時にすぐ使えるというメリットもある。

 ただ、ここで注意したいのが、スティック型やハンディクリーナーには充電式とコード式があることだ。スティック型やハンディクリーナーは、キャニスター型という「1台目の掃除機」があって、さらにちょっとした掃除用として使う「2台目の掃除機」として扱われることも多い。手軽な充電式は「2台目」としては便利なのだが、一人暮らしで1台目の掃除機として使うことを考えるとパワー不足。コード式を選んでおこう。

ACハンディーサイクロンクリーナー HC-E243SBK
ツインバード工業
実売価格 4500円

自立するので部屋の隅に置いておける小型掃除機。ハンディクリーナーとしても、延長パイプを使ってスティック型のようにも使える。すき間ノズル付き(画像クリックで拡大)

 一人暮らしの場合家にいる時間が短く、一度に必要となる量が一人分であることも忘れてはいけない。実家で使っていて便利だったからと買ったが結局使わなかった、なんて家電もある。つい買ってしまうのが保温機能付きの電気ポット。一人暮らしなら必要になった時にヤカンで沸かせば事足りる。保温機能付きのドリップ式コーヒーメーカーも買う前に考えた方がよい。何人分もまとめて淹れる時には便利なのだが、一人で一杯飲むだけならコーヒードリッパーをカップの上に置いて淹れれば十分。その方が置き場所にも困らない。

 あっても実はあまり活躍しないのがホットプレート。一人分ならフライパンで調理する方が手軽だ。実家のダイニングと違ってテーブルが小さく、ホットプレートを置くと食器を置くスペースがない、なんてこともある。それに、大人数でわいわいホットプレートを囲むのと違い、一人でホットプレートはちょっとさみしい。

 一人暮らしの必需品、電子レンジもシンプルなものにしておこう。実家にあるような、高価なオーブン機能付き電子レンジを買っても大抵使わない。