受験勉強の息抜きに深夜ラジオ番組を聴く……。昔は、定番だった学生の楽しみが、今では風前の灯火という。ケータイに携帯ゲーム、インターネットと、自分の時間を割く媒体が代わり、ラジオへの関心は薄れていったのが原因だろう。この余波は、広告収入の激減という形で現れた。民放ラジオ放送局の多くは、厳しい状況に直面している。
「リスナーを増やして、広告媒体としての価値を高めたい」
ラジオ人気の復活を狙い、民放ラジオ放送局は新しい試みを始めた。ラジオ放送のストリーミング配信である。電波を使って放送している番組を、そのままネット経由でも配信する「IPサイマルラジオ」というサービスだ。
ラジオ人気が高い米国では、メジャーなネットでのサイマル放送。国内でもコミュニティFM局の一部では実施されているが、大手の民放ラジオ局では権利関係などの理由で立ち後れていた。ようやく動きを見せたのは、昨年12月のこと。民放ラジオ放送局が結集してIPサイマルラジオ協議会を設立。今年2月にIPサイマルラジオの実用化実験の実施を発表した。実験期間は3月15日から8月末。9月以降には、正式サービスへと移行したい考えだ。
配信を開始した3月15日には、リスナーが殺到。サーバーにアクセスできないほど関心を集めている。ようやく動き出した国内のIPサイマルラジオとは、一体どういったサービスなのか? 改めて検証してみたい。











