アスーステック・コンピューター

EeeTop PC ET2002T

実売価格:7万9800円

 アスーステック・コンピューターの「EeeTop PC ET2002T」は、大きな20型ワイド液晶を備える液晶一体型デスクトップ。実売価格8万円を切る安さが魅力だ。4月から一人暮らしを始める新社会人や新入学生に向いている。

 CPUにインテルのAtomを搭載しているが、ネットブックやネットトップとは一味違う。米NVIDIAの「ION」プラットフォームを採用することで、高い描画性能を持つのが特長だ。HDMI入力端子を備えるのでモニターとしても使える。テレビ機能がないのは残念だが、外付けの地デジチューナーはバッファローやアイ・オー・データ機器から8000円前後で販売されている。BDレコーダーのチューナーを使うのも一つの手だ。テレビとして使いたければ、後から買い足せばいい。

IONプラットフォームで“動画”に強い

 CPUにはデュアルコアのAtom 330(1.60GHz)を搭載する。ハイパースレッディングに対応しており、2コア4スレッドで動作する。ネットブックで使われている1コア2スレッドのAtom N450(1.66GHz)よりもクロック周波数は低いが処理性能は高い。メモリーは2GB。Windows 7の動作は、Core 2 Duoを搭載したパソコンほどではないが、ネットブックよりも軽快だ。HDD容量は320GBだ。

Windows 7のスコア。CPU性能を表す「プロセッサ」は、Atom N450より高い。IONプラットフォームにより、グラフィックスのスコアも高い (画像クリックで拡大)

Atom N450を搭載する最新ネットブックのスコア(画像クリックで拡大)

ベンチマークソフト「CrystalMark 2004R3」のスコア。ET2002T(左)は、Atom N450を搭載したネットブック(右)の2倍近いCPU性能を示している(画像クリックで拡大)

 前述の通り、ET2002Tの特長は、米NVIDIAのIONプラットフォームだ。NVIDIA GeForce 9400M Gチップセットを搭載し、Atom用のインテル純正チップセットを採用したネットトップやネットブックよりもグラフィックス性能が高い。NVIDIAのGPGPU技術「CUDA」にも対応している。CUDAは、ビデオエンコーディングやオーディオエンコーディングなど複雑な作業を短時間で処理できる独自の技術だ。石油やガスの大規模な調査や医学画像の解析などにも応用されている。

 その性能をテストするため、動画の変換にかかる時間を「Cyberlink MediaShow」を使って比較した。CUDAの有効と無効を切り替えられるので、それぞれの状態でWindows 7に付属しているWMV形式のサンプルHD動画ファイル(約30秒、1280×720ドット)を、YouTube用のMP4形式に変換した。1280×720のサイズのままで変換するテストと、640×360ドットのサイズにして変換する2つのテストをした。

サイバーリンクのCUDAに対応した動画編集ソフト「Cyberlink MediaShow」 (画像クリックで拡大)

動画変換速度の比較。このほか「モンスターハンター フロンティア オンライン」のデモを動かしてみたが、スコアは1149前後で動作は比較的スムーズだった(画像クリックで拡大)

 結果はCUDAを有効にした場合の方が圧倒的に高速だった。このときのCPU負荷はCUDAが有効だと60〜70%、CUDAが無効だと85%前後だった。CUDAを有効にすることで低いCPU負荷で動画を変換できるわけだ。動画変換をしながらインターネットを見たり、メールを書いたり何か別の作業をするときに、パソコンの動作が重くなりにくいというメリットがある。