前回掲載した「高感度画質で選ぶなら外せない、裏面照射型CMOSデジカメの底力」では、裏面照射型CMOSセンサーの仕組みや搭載機種、従来タイプと比べてのメリットなどについて紹介した。今回は、裏面照射型の効果がもっとも期待される夕方や夜間などの暗いシーンで実写し、高感度撮影時の実力を検証してみたい。
ISO感度を変えて撮影し、高感度ノイズとノイズ除去処理の違いを比較
まず、通常タイプのCMOSセンサーと裏面照射型CMOSセンサーでどれぐらい画質の違いがあるのかを比べた。利用したのは、リコーの「CX2」と「CX3」だ。同一シリーズの新旧モデルであり、違いは撮像素子ぐらいでレンズや画像処理エンジンなどのハードウエアはほぼ同等だ。撮像素子の違いによる画質の違いが分かりやすいはずだ。
撮像素子は、CX2が1/2.3型の表面照射型CMOSセンサー(有効929万画素)、CX3が1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサー(有効1000万画素)を採用する。最高感度は、CX2がISO1600までなのに対し、CX3ではISO3200まで設定できる。
画像処理エンジンは、どちらも最新の「Smooth Imaging Engine IV」を採用している。CX3のみ、同社の高性能コンパクトモデル「GR DIGITAL III」と同じノイズリダクション機能を採用しており、解像感を落とさずノイズを軽減できるとしている。CX3では、ノイズリダクションの効果を5段階(OFF、AUTO、弱、強、MAX)で選択できるが、CX2はAUTOのみとなる。
まず、初期設定状態であるノイズリダクションAUTOに設定し、最低感度から最高感度まで変えて撮り比べてみた。撮影モードはオート撮影モードで、ホワイトバランスはマルチパターンAUTOに設定した。夜景などの暗いシーンはオートフォーカスが苦手とするところなので、ピントは無限遠固定とした。シャッタースピードは1秒以上が手動での設定となるため、今回は自動で設定される1秒までとしている。低感度の撮影は露光時間が足りず、高感度の撮影と比べて露出アンダーになったものもある。
CX2の最高感度となるISO1600で比較してみたい。CX2では、シャドー部分を中心にグリーンやマゼンタ色のまだらな模様のようなノイズが見られ、遠くのマンションの窓などの細かい部分は溶けたような描写になっている。CX3でもノイズは増えているが違和感のある色ではなく、細部の描写もこちらの方が上だ。CX3のISO3200とCX2のISO1600の描写がよく似ている。
ISO800でも、CX3の精細感が上回ることが確認できた。CX2はノイズをしっかりと消しているものの、細部の描写が甘めになっている。対して、CX3は若干ノイズを残すことで細部をしっかり描写している。赤レンガ倉庫の屋根など、つぶれやすいシャドー部もしっかり描き出しているのが分かる。それより低い感度では、CX2と大きな違いは見られないと感じた。











