東京スカイツリーのライティングデザイン。左が「粋」でコンセプトカラーは水色、右が「雅」で江戸紫(CG画像提供:東武電鉄(株) 東武タワースカイツリー(株))(画像クリックで拡大)

 2012年春の開業を目指して、東京都墨田区で建設中の東京スカイツリー。最高高さは634mで、10年3月6日現在で311mまで建設が進んでいる。そのライティング機器を手がけるパートナー企業に、パナソニック電工が10年3月1日に決定した。ライティングデザインのオールLED化を目指して、タワー専用のLED照明器具の開発を進めていく。

 現段階の想定では約2000台の照明器具を設置し、それをコントロールする高度な調光制御システムを採用。LED照明の一部はRGB(赤・緑・青)の3色で調色・調光するフルカラー制御にして、イベント時に求められる多彩な演出にも対応する。

白い光のグラデーションで雪を頂く富士山をイメージ(左)。展望台上部には流星のような光が一定の早さで回り続ける(画像クリックで拡大)

 東京スカイツリーのライティングデザインを手がけたのは、ライティングデザイナーの戸恒浩人氏。江戸で育まれてきた心意気の「粋(いき)」と、美意識の「雅(みやび)」をテーマにした2種類のオペレーションを1日ごとに交互に行う。

 「粋」のコンセプトカラーは水色で、隅田川をイメージしたイメージした淡いブルーの光でタワーを貫く心柱を照らし出す。「雅」のコンセプトカラーは日本の伝統色の江戸紫で、鉄骨の細かな構造体を衣に見立てて、青味がかった紫の光で染め上げる。

 タワー頂部の光と二つの展望台を挟んで鉄骨構造体を照らす光は、タワーの裾野に向かってグラデーションを描き、富士山が雪を頂いた姿を重ねている。 また展望台上部には、流星のような光が一定の速さで回り、過去と未来を結ぶ時を刻む光を表現する。