パナソニックのコンパクトデジカメ「LUMIX」シリーズの最新モデルは「超解像技術」と「iAズーム」の2つの新機能を搭載したことで注目されている。

 超解像技術は、画像処理により全体の解像感を高める機能。撮影した画像を解析し、部分ごとに最適な処理を実行するのが特徴だ。画像全体に単純にシャープネス処理をかけるエッジ強調とは違って、空など微妙に階調が変化するグラデーション部分などに不自然な描写が発生しにくいとしている。

 超解像技術を応用したiAズームは、中央部をトリミングして拡大することで擬似的にズーム効果を約1.3倍に高める機能だ。基本的な原理はデジタルズームと同じだが、超解像技術を組み合わせることにより光学ズームと同等の画質が得られるとしている。

 これら2種類の新技術がどれほどの効果を持つのかを実機で検証してみた。

超解像技術はシリーズの中上位機種のみ搭載する

 今回検証に利用したのは、この春に販売が始まった最新の3機種だ。いずれも超解像技術とiAズーム機能を搭載している。最新モデルでも、「LUMIX DMC-FP1」「LUMIX DMC-FS10」などのエントリーモデルは搭載していないので注意が必要だ。

▼「LUMIX DMC-FX66」

定番のスリムモデル。実売価格は3万4000円前後(画像クリックで拡大)

 2009年秋~2010年春のベストセラーモデル「LUMIX DMC-FX60」の後継となるスリムコンパクト機。25~125mmをカバーする光学5倍ズームレンズはそのままに、CCDの画素数を従来の有効1210万画素から有効1410万画素に高めたのが特徴。ハイビジョン動画撮影は1280×720ドット/MotionJPEG形式で記録できる。


▼「LUMIX DMC-ZX3」

動画機能を強化したスリムな高倍率ズームモデル。実売価格は4万2800円前後(画像クリックで拡大)

 光学8倍ズームレンズ搭載ながらボディーを薄型に抑えた中級モデル。iAズーム機能を利用することで10倍を超えるズームが可能になり、薄さと望遠撮影を兼ね備えた注目モデルに仕上がっている。ハイビジョン動画が従来のMotion JPEG形式からAVCHD Lite形式に変わり、クオリティーを上げるとともにデジタル家電との親和性が高まった。


▼「LUMIX DMC-TZ10」

薄型高倍率ズーム機では一番人気を誇るシリーズの最新モデル。実売価格は4万6800円前後(画像クリックで拡大)

 35mm判換算で25~300mm相当の焦点距離を広くカバーする光学12倍ズームレンズを搭載した薄型高倍率ズーム機。本体内蔵のステレオマイクにより、臨場感あふれる音声付きのハイビジョン動画が撮影できるのが特徴。新たにGPS機能を内蔵し、ジオタグを基に撮影した場所の地名を表示できるようになった。