「これ1台あれば、もうハイビジョンビデオカメラはいらない」──ソニーのデジタルカメラ「DSC-HX5V」をさわってみた率直な感想だ。同機はそれほどのブレークスルーを果たした新世代のムービーデジカメである。

 昨年、パナソニックのコンパクトデジカメ「LUMIX DMC-TZ7」がハイビジョン撮影(1280×720ドットの「AVCHD Lite」を採用)に本格対応し、大きな進化を果たした。その後、TZ7に追いつき追い越すモデルが他メーカーから登場していないのが現状であっだ。スチルとムービー両方のノウハウを持つメーカーが少ない、ということなのだろう。

 そうした状況の中で、双方のノウハウを持つ総合AVメーカーであるソニーが満を持して放った野心作がDSC-HX5Vだ。本機はライバル機を超えるフルHD撮影を実現し、ムービーデジカメのトップの座を奪還するモデルと言える。パナソニック機との比較を交え、その先進性を徹底的にチェックしてみよう。

ソニーのDSC-HX5Vは万人向けのオーソドックスなデザインを採用。スタイリッシュなCyber-shotシリーズの中ではやや地味なフォルムである。光学10倍の高倍率ズーム機ながら、女性の手にもなじむサイズを実現。おとなしい外見からは想像できない先進機能を満載している(画像クリックで拡大)