ソニー パーソナルイメージング&サウンド事業本部長の今村昌志氏が登壇し、ミラーレスデジタル一眼のモックアップを初披露した。薄型軽量ボディーにより、「デジタル一眼レフの美しさをいつでもどこでも楽しめる」魅力をアピールした(画像クリックで拡大)

 今年も、写真関連機器の展示会「PMA2010」が米国カリフォルニア州アナハイムで始まった。毎年恒例の大型展示会で、デジタルカメラをはじめとする写真関連の新製品が多数発表・展示されることで世界中から注目が集まるイベントだ。

 初日となる2月21日(現地時間)、展示会の開幕に先立ってソニーがプレスミーティングを開催した。集まった多数のプレス関係者を前に発表されたのが、同社のデジタル一眼レフカメラ「α」の名を冠したミラーレスタイプの小型レンズ交換式デジタル一眼だ。コンパクトデジカメ並みの薄型ボディーに、フルハイビジョン動画の撮影に対応したAPS-CサイズのCMOSセンサー「Exmor」を搭載。展示されていたのはモックアップで、製品化は今年中を予定しているという。


シルバーモデルのモックアップ。組み合わされているのは、パンケーキタイプの薄型単焦点レンズだ。デザインはあくまで参考程度で、製品化される際はもっと凝ったデザインになるだろう(画像クリックで拡大)

背面の様子(鏡に映ったものを反転して掲載した)。シンプルなレイアウトで、右上に動画撮影ボタンが装備されているのが分かる。これだけボタンが少ないと、液晶モニターがタッチパネル式である可能性も高い。操作ボタン部と切り離されたデザインは、液晶モニターが可動式、あるいは取り外し式であるなどのサプライズも期待できる(画像クリックで拡大)

モックアップはまだ初期段階のようで、マウント部分には電子接点が設けられていない。マウントの規格などの詳細は明かされなかった。モックアップを見る限り、従来のソニーαマウントとは異なる別規格のマウントが採用されると思われる(画像クリックで拡大)

装着されているレンズは標準ズームタイプのようだ。レンズの焦点距離などの細かなスペックは明らかにされなかった。ソニー製レンズのブランド名は「カール ツァイス」「ソニー」「ソニーGレンズ」の3種類あるが、どのブランド名になるかも不明だ(画像クリックで拡大)

上から見るとシンプルで、とても薄いボディであることがわかる。マウント上に位置する長方形はポップアップ式の内蔵フラッシュ、左右の小さな穴はステレオマイク搭載であることを想像させる(画像クリックで拡大)

望遠ズームタイプのレンズモックアップ。こちらもスペック詳細は不明だが、小さくSONYのロゴのみがプリントされていた(画像クリックで拡大)

 同様のスタイルを持つミラーレスのレンズ交換式デジタル一眼は、マイクロフォーサーズ規格を採用するオリンパスイメージングの「オリンパス・ペン」シリーズや、パナソニックの「LUMIX G」シリーズが高い人気を集めている。海外では、韓国サムソンがAPS-Cサイズの大型センサーを搭載した「NX10」を先日発売した。ソニーの参入で、各社のシェア争いが激しくなるだろう。ミラーレス一眼への注目度もさらに高まりそうだ。

 名称や詳細なスペック、予定価格などの詳細はほとんど明かされず、まだカメラの全貌がつかみにくいのは否定できない事実。だが、フルHD動画撮影以外にも、ソニーらしい趣向をこらした機能や装備を盛り込んでくるのは確実だろう。全貌は、2010年9月にドイツで開催される展示会「フォトキナ」で明らかになるはずだ。2010年注目のカメラの1つといえる。

カメラ本体と3本の交換レンズは、2010年中に発売される見込み。現行のデジタル一眼レフカメラ「α」シリーズと比べ、シルエットはひとまわり以上小さくなっている(画像クリックで拡大)