※この記事は日経トレンディ3月号(2月4日発売)の一部を転載したものです。情報は基本的に発売時点のものとなります。

コシヒカリのシェアが断トツの全国1位

注)08年度産水稲の品種別の収穫量シェア。農林水産統計から

 米の世界でも政権交代を――。30年近くトップに君臨する絶対王者コシヒカリに代わり、“政権奪取”を目指す大型新人が現れた。

 「つや姫」は山形県が交配から約10年の歳月をかけて開発した新品種の米。収穫量が多く、粒のそろいが良いうえ、炊き上がりは白く輝き、うまみが強いのが特徴。数々の食味試験で、コシヒカリを上回るとの評価を得ている。

 この米をコシヒカリに代わる日本一の米に育てようというのが山形県の考えだ。県は自ら先頭に立ち、今秋のデビューを目指し、08年から3カ年計画でブランド構築に取り組んでいる。試食イベントを実施したり、地元Jリーグチームと組んだりとデビュー前から積極的なPRを展開。その結果、「この半年、地元メディアではつや姫が話題に上らない日がない」(山形県農林水産部新農業推進課「つや姫」ブランド化戦略実施本部事務局の嶋津誠氏)というほど、地元は盛り上がっている。