※この記事は日経トレンディ1月号(09年12月4日発売)「新製品完全テスト」の一部を転載したものです。情報は基本的に発売時点のものとなります。

 ホームベーカリーの売れ行きが好調だ。数年来、市場は2けた成長を続け、09年度も前年比137%で市場が拡大。米粉や全粒粉が使えたり、もちやめん生地が作れたりするなど、材料やメニューは年々多様化し、09年の新機種でも蒸しパンが作れるものや、玄米米粉が使えるモデルが注目を集めている。

 だがホームベーカリーの基本は食パン作り。今回は売れ筋の3機種を取り上げ、各社のレシピ通りに食パンを焼き上げ、専門家とともに評価した。

価格帯を問わず、高機能化が進む

【使える材料が多様化】

 小麦粉やドライイーストのほか、粉では全粒粉や米粉、酵母では天然酵母や生イーストなど、年々幅広い材料が使えるようになるホームベーカリー。材料の多様化は一層進み、09年には三洋電機が玄米米粉を使えるモデルまで発売した。

玄米米粉(左)や米粉(右)は販売店が少なく、主にネット通販などで買う(画像クリックで拡大)

【メニュー数の増加】

 ホームベーカリーで作れるパンの種類も年々増加。うどんやパスタ生地のほか、ケーキやもち、ジャムなどが作れる機種も多い。09年には、業界で初めて、パナソニックが蒸しパンや白パンを作れるモデルを投入。

米粉パンでは最近、グルテン入り(左)とグルテンなし(右)の両方で焼ける機種が増加している(画像クリックで拡大)

■使える粉、メニューの種類で各社の傾向がわかる

  SD-BMS101
(パナソニック)
SPM-KP100
(三洋電機)
HBH-100
(エムケー精工)
使える粉(小麦粉以外は、ほかの粉との比率を記載) 小麦粉
全粒粉(100%で焼ける)
米粉(100%で焼ける)
小麦粉
全粒粉(20%で焼ける)
米粉(100%で焼ける)
玄米米粉(80%で焼ける)
小麦粉
全粒粉(50%で焼ける)
米粉(20%で焼ける)
特徴的なメニュー うどん・パスタの生地
ケーキ、もち
白パン、蒸しパン
うどん・パスタの生地
ケーキ、ジャム
もち、スープ
ケーキ、ジャム
温泉卵

 

 評価項目

1

食パンの焼き上がりや見た目、味はどうか
最も作る頻度の高い食パンを、各社の推奨レシピに沿って調理。日本パン技術研究所に依頼して食パンの体積や重さ、パンの弾力などを測定。味の評価も実施した。山形食パンでは、体積を重さで割った比容積が5〜6、焼く前後の水分変化を示す焼減率は13〜15%程度になるのがよい

2

予約や具の投入などの手間は少なくて済むか
食パンの焼き上がり予約やレーズンなどの具の投入時、面倒な作業は必要ないか。理想はスタートボタンを押せば、後は自動で焼き上げるモデルだ

3

作れる種類や使える粉など1台で対応する料理の幅は広いか
せっかく購入するのだから、1台でさまざまな種類のパンを作りたい。調理できるパンの種類や使える材料、パン以外に作れる料理の幅は広いか