三光マーケティングフーズが運営する均一料金居酒屋、「金の蔵Jr.」。黄色い看板に「270円」(税込価格284円)の文字で格安料金をアピールする(画像クリックで拡大)

 飲み物やつまみ、何を頼んでも200~300円台の均一料金という、格安居酒屋がここ1~2年で急増している。飲み物2杯とつまみ1点で軽くすませれば1000円前後、それなりに飲んでも2000円程度で収まるから、景気低迷で懐が寂しい昨今にはありがたい存在だ。

 低価格の秘密は何なのか、新宿や渋谷などの地価が高い繁華街に出店して経営が成り立つのか。「金の蔵Jr.」などの均一料金居酒屋を運営する、三光マーケティングフーズに聞いた。

 なぜ安くできるのか。仕入れ原価低減や人件費節減のために、今までと何か違うことをしているのか。株式会社三光マーケティングフーズ代表取締役・専務取締役の平林隆広氏に尋ねると、「これをやったから価格が下げられたという特別なことは、特にありません。仕入れの強化や食材の管理など、従来からのノウハウの延長線上でやっています」と、ちょっと意外な答えが返ってきた。

 例えば食材では、タマネギを茶色い薄皮をむいた状態で、ネギは青い部分を取り去った状態で仕入れ、現場での加工の手間や生ゴミの発生を防ぐ工夫をしている。だが、こうした手法は均一料金居酒屋という業態を始める前から行っていて、飲食業界ではある意味常識だという。

エリアによっては均一料金が「300円」「299円」「290円」(全て税抜)の店舗もあるが、ほとんどの店舗は「270円」だ(画像クリックで拡大)