各地で家電量販店の出店が相次ぎ、顧客の奪い合いが激しくなっている。そんな中、ヤマダ電機はANAと提携するクレジットカードの発行をスタートさせた。ヨドバシカメラ、ビックカメラなども、自社クレジットカードでのポイント優遇をうたい、顧客の囲い込みに躍起だ。家電量販店のクレジットカードはどれが得なのか? そして普段使いのカードとして使えるのかを比較検証する。
ヤマダ電機が12月12日よりANA提携クレジットカード発行
「ヤマダLABI ANAマイレージクラブカード《セゾン》アメリカン・エキスプレス」カードの紹介ページ
家電量販店トップのヤマダ電機が、2009年12月12日より新たに「ヤマダLABI ANAマイレージクラブカード《セゾン》アメリカン・エキスプレス」の発行を始めた。ヤマダ電機は以前からUCブランドのクレジットカード「ヤマダLABIカード」を提供していたが、新たにセゾンブランドのANA提携カードを出すことで、クレジットカード事業を強化した。
既に家電量販店大手では、ヨドバシカメラとビックカメラが、自社のポイントが貯まるクレジットカードを発行するなど、クレジットカード事業に積極的だ。ヨドバシカメラは「ゴールドポイントカードIC eLIO」、ビックカメラは「ビックカメラSuicaカード」を発行し、“ポイント還元率の高さ”“電子マネーとの親和性”などを競ってきた。
では家電量販店での買い物には、どのクレジットカードがお得だろうか? また一般の加盟店で使うにはどれが便利で有利なのだろうか? ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、ビックカメラの3グループのクレジットカードを徹底的に比較してみたい。
各社のクレジットカードのアウトラインを見た上で、後半で各社のお得度と使い勝手を比較する。
家電量販店のクレジットカード機能
主要家電量販店のクレジットカード機能概略
| 家電量販店 | ヤマダ電機 | ヨドバシカメラ | ビックカメラ | |
|---|---|---|---|---|
| カード名 | ヤマダLABI ANAマイレージクラブカード《セゾン》アメリカン・エキスプレスカード | ヤマダLABIカード | ゴールドポイントカード IC eLIO |
ビックカメラ Suicaカード |
| カード会社 | クレディセゾン | UCカード | ソニーファイナンス | ビューカード(JR東日本) |
| ブランド | アメリカン・エキスプレス | マスター | VISA | JCBあるいはVISA |
| 自店でのカード決済ポイント | 現金同等のポイント付与 | 現金同等のポイント付与 | 現金同等のポイント付与+1%のヨドバシゴールドポイントを上乗せ | 現金同等のポイント付与 |
| 他店でのカード決済ポイント | 1000円につき永久不滅ポイントが1ポイント(5円相当) | 1000円につき永久不滅ポイントが1ポイント(5円相当) | 利用金額の1%をヨドバシゴールドポイントとして付与 | 1000円につきビックポイントが5ポイント(5円相当)+ビューサンクスポイントが2ポイント(5円相当) |
| ポイント利用方法 | ヤマダポイントは1ポイントを1円としてヤマダ電機で利用可能。永久不滅ポイントは一定ポイント以上でヤマダポイントやANAマイルなどに交換可能 | ヤマダポイントは1ポイントを1円としてヤマダ電機で利用可能。永久不滅ポイントは一定ポイント以上でヤマダポイントなどに交換可能 | ヨドバシゴールドポイントは1ポイントを1円としてヨドバシカメラで利用可能 | ビックポイントは1ポイントを1円としてビックカメラで利用可能。あるいは一定ポイント以上でSuicaなどに交換可能。ビューサンクスポイントは一定ポイント以上でSuicaなどに交換可能 |
| 年会費 | 実質無料 | 無料 | 無料 | 実質無料 |
| 電子マネー対応 | Edy | なし | Edy | Suica |
| 電子マネーチャージでのポイント加算 | なし | なし | なし | 1000円につきビューサンクスポイントを6ポイント(15円相当) |
※ポイント付与率の表記について
ポイント付与率については、「○○○○円につき△ポイントを付与」と「利用金額の○%を付与」という2種類の表現がある。例えば1000円につき10ポイント(=10円相当)と、利用金額の1%を付与は、付与率だけを考えれば同じだが、実際の利用金額が1500円の場合、前者では10ポイントしか獲得できないが、後者では15ポイントになる。つまり、後者のほうが端数が出た場合に有利になる。
ヤマダ電機〜新登場のANA提携カードが強力
12月12日から発行が始まった新カードの正式名称は「ヤマダLABI ANAマイレージクラブカード《セゾン》アメリカン・エキスプレス」と、非常に長くてややこしい。それもそのはずで、大きく分けて3つの機能を1枚にした超多機能カードとなっている。このカードが持っている主要な機能は以下の通り。
・ヤマダ電機のポイントカード
・ANAマイレージクラブカード
・クレジットカード(セゾン アメリカン・エキスプレス)
・電子マネーEdy
付与されるポイントも、ヤマダ電機のポイント、ANAマイル、クレディセゾンの永久不滅ポイントの3種類がある。ヤマダポイントをANAマイルに交換したり、永久不滅ポイントをヤマダポイントやANAマイルに交換することも可能だ。
ヤマダ電機での支払いにこのカードを使った場合に付与されるのはヤマダポイント。その付与率は、現金払いと同じ(多くの場合10%以上の付与率、製品によって異なる)。ヤマダポイントは、1ポイントを1円相当としてヤマダ電機で利用できる。
ヤマダ電機以外の一般加盟店では、永久不滅ポイントが付与される。こちらは1000円の利用につき1ポイントが獲得できる。このポイントを現金に換算するのは難しいが、おおよそ1ポイントが5円相当と理解しておけばいいだろう。ANAなどスターアライアンス加盟各社のフライトではもちろんマイルが貯まる。
また、ヤマダ電機以外の店舗で、このカードのEdyで支払うと、200円につき1ヤマダポイントが貯まる。付与率は0.5%と低いものの、一般店舗でのEdy払いでヤマダポイントが貯まるので、ヤマダ電機のヘビーユーザーにはありがたいサービスだろう。ただしヤマダ電機自体は、現在のところEdy払いには対応していないので注意が必要だ。
このほかANAグループや出光SSなどが加盟する「ヤマダポイント優遇加盟店」と呼ぶ制度もある。優遇加盟店で利用すれば、1000円ごとの永久不滅ポイントに加えて、200円ごとにヤマダポイントが1ポイント付与される。例えば、ANA航空券を購入すれば、永久不滅ポイントとヤマダポイントがダブルで貯まり、さらに実際にフライトすればマイルも獲得できるというわけだ。
ヤマダ電機には従来の「ヤマダLABIカード」もある。UCカード発行のクレジットカードで、こちらもヤマダ電機での買い物なら現金同様のポイントが付く。一般加盟店では、1000円ごとにUC永久不滅ポイントが1ポイント獲得できる。UC永久不滅ポイントもおおよそ1ポイントが5円相当と考えていいだろう。












