今年も年初の記事として、2010年のパソコンを予測していこう。本稿では、主に製品ジャンルや価格の動向についてまとめていく。ちなみに、OSやハードウエアの細かな動向については、PC Onlineの記事を参照していただきたい。

 さて、2009年最大のトピックがWindows 7であったことは言うまでもないだろう。市場の評価も高く、パソコンがよく売れている。

 最も気になったのが、Windows 7の登場による価格動向の変化だ。一部には価格が上がったという報道もあったが、個人的にはPC全体の価格が上がったとは思えない。

 12月の半ばに、渋谷の某家電量販店に出かけてみると、A4ノートの定番最新モデルが限定とうたいつつ、8万円台後半で売られていた。A4ノートに関しては、Windows 7以前の価格下落時と、状況はさほど変わらないのだ。

 では、なぜパソコンの価格が上昇したのだろうか?

 僕は、ネットブックが売れなくなったからだと読んでいる。事実、売上数量データを見ると、ネットブックが夏頃を頂点に大きく数字を落としていることがわかる。

販売量が減っているネットブック。写真はアスーステック・コンピューターの「EeePC 1005HE」(画像クリックで拡大)

 ネットブックは、パフォーマンス上の進化が少ない上に、魅力の少ない新OS「Windows 7 Starter」を採用したのがマイナスになっているから売れないと、僕は考えている。安価なネットブックの数が減れば、製品の販売単価は当然向上する。

 とはいえ、ネットブックの15%前後という割合は決して少なくない。この程度でひとつのジャンルとして定着するだろう。

●ノートPC全体、ULV、netbook、その他ノートPCの販売数量推移
09年
1月
09年
2月
09年
3月
09年
4月
09年
5月
09年
6月
09年
7月
09年
8月
09年
9月
09年
10月
09年
11月
ノートPC 100 76 124 96 83 74 82 84 82 78 84
ULV 2 2 3 2 2 2 2 1 2 3 6
netbook 21 17 22 21 23 20 19 19 18 17 15
その他 77 57 99 73 59 52 62 63 62 58 63
※2009/1のノートPC全体を起点(=100)とした場合の相対値
GfK Japan 調べ)