この記事は日経トレンディ12月号(11月4日発売)特集「2009年ヒット商品ベスト30」の一部を転載したものです。情報は基本的に発売時点のものとなります。

 「マスクは1家族3点まで」「ETC車載器品切れ中」「新型プリウス納車8カ月待ち」――。“未曽有の経済危機”を打破すべく政府が打った景気刺激策や、新型インフルエンザの影響などにより、ハイブリッドカーやマスクなど、2009年は多くの“特需ヒット”が生まれた。その陰で、人知れず特需がもたらされていた“隠れヒット”もあった。

エコカー減税

09年4月〜

●新型プリウス
発売前の段階で8万台を受注。価格の安い軽自動車を抑えて、上半期の売上台数でトップになった(画像クリックで拡大)

プリウス以外の“エコカー”も売れた

 減税と補助金という政府の力強い後押しもあって、自動車業界が数々の話題を生み出した。特に売れたのは、ハイブリッドカーの「プリウス」(トヨタ自動車)。一方、「アクセラ」(マツダ)もアイドリングストップシステムというエコ機能を訴えて、人々の注目を集めた。

 

定額給付金

09年3月〜

セールよりも生活費の補てんに充当

 1人当たり1万2000円、65歳以上および18歳以下には2万円が支給された定額給付金。デパートや飲食店、旅行会社などは、この給付金目当てにセールを開催。ただ、実際には生活費の補てんや預貯金に充てる人も多く、新たな消費をつくるという点では効果は限定的だった。

●“景気をつかもう”商品券
1万2000円で2万円相当分のマクドナルド商品と交換できる。使い切れれば非常に得なため、話題に(画像クリックで拡大)

●WAON
ポイントを付与するキャンペーンが好評。月間発行枚数は前月比1.6倍に(画像クリックで拡大)

●定額給付金ツアー
JALが企画した記念ツアーなどが人気に。ツアー合計で4000人もの申し込みがあった(画像クリックで拡大)

 

エコポイント

09年5月〜

●テレビ
40型以上はエコポイント数も多いが、設置面積の大きさで敬遠された面も(画像クリックで拡大)

テレビの陰で冷蔵庫が健闘

 対象になった家電のうち、最も売れたのはテレビ。9月の販売台数は前年比で6割以上のプラス。値ごろ感の高かった32型がシェアを伸ばした。また、501L以上のエコ性能に優れた大容量冷蔵庫が健闘。エアコンは冷夏で市場はむしろ縮小した。