アップルの「iPhone」「iPod touch」を語る上で欠かせないのが、その上で動くアプリケーションだ。「App Store」経由で提供されるアプリケーションは、サービス開始から約1年半で10万本を超え、20億本以上も全世界でダウンロードされた。ゲームから仕事、趣味、トラベル、ギフト、フィットネスなどその種類は多岐にわたる。アプリのデベロッパーも増加中だ。ゲーム開発会社を筆頭に、出版社、ホテル、ファッションブランド、スポーツメーカーなど、様々な業種が新しいビジネスチャンスをつかもうと参加している。

 雑誌やネットでは、iPhone/iPod touch向けのアプリ特集が組まれ、お薦めアプリを紹介した個人ブログも乱立している。一般消費者としてはどれをダウンロードして良いものか迷うところだ。今回は、iPodの生みの親でもある米アップルのワールドワイドプロダクトマーケティング、iPod担当シニアディレクターのスタン・イング氏とワールドワイドプロダクトマーケティングiPod担当のショーン・エリス氏にお薦めアプリを紹介してもらった。

ARを活用したトラベルアプリなど年末年始にマッチしたアプリが充実

 まず、スタン氏がお薦めしてくれたのは、駅探が提供する「駅探 飛行機時刻表 国内線」。出発空港と到着空港をタッチすれば、フライト時刻が表示され、乗りたい便を選択すれば運賃などを確認できる。Safariと連携して予約や空席照会も可能だ。飛行機を予約したら、「YADO-楽」(楽天トラベル)でホテルを予約。エリア別に選択したり、現在の位置情報を元に最寄りの宿を検索できる。

 有名ホテルのフォーシーズンズやヒルトンなどは独自のアプリを提供している。フォーシーズンはホテルごとに自慢のSPAメニューを動画で紹介している。

 海外旅行をする人には「地球の歩き方」がお薦めだ。iPhone/iPod touchがガイドブック代わりになる。ピンチ操作で地図をズームするなど、ガイドブックにはない便利な使い方ができる。「ガイドブックのように荷物にならなくて便利だ」(スタン氏)。

 英語が苦手なら「らく旅 英語」(三修社)を持ち歩こう。「空港」「乗り物」「両替」「ショッピング」などシーン別によく利用するフレーズを収録する。発音に自信がなくても、スピーカーを使って相手に聞かせられる。

「駅探 飛行機時刻表 国内線」(画像クリックで拡大)

「地球の歩き方」(画像クリックで拡大)

 「iPhoneのみになるが、AR(拡張現実)技術を使った革新的なアプリもある」(スタン氏)。acrossair「Tokyo Nearest Subway」だ。カメラとコンパス機能を使って、向いている方向(iPhoneカメラで写している方向)に連動して現在地に近い駅や距離などの情報をオーバーレイ表示させるという、近未来的なナビゲーションアプリだ。

 話を聞いたアップルストア銀座でTokyo Nearest Subwayを起動すると、東銀座駅や銀座駅、新橋駅など最寄りの駅が表示された(下写真)。水平にすると矢印で最寄りの駅名や距離が表示され、タップすると駅までの道順が「Googleマップ」で表示される。年末年始の休日を利用して都内に買い物に来る人には便利なアプリケーションだ。

AR(拡張現実)技術を使ったacrossair「Tokyo Nearest Subway」(画像クリックで拡大)