「まさに“エコポイント特需”」。テレビメーカー各社は口をそろえる。2009年5月からスタートしたエコポイントはテレビの需要を大きく後押しした。同じエコポイントの対象である冷蔵庫やエアコンを尻目に、「出荷台数は前年の約1.7倍で、過去3年間では最大の伸び率に達した」(調査会社のBCN)。

 そして、テレビの価格下落も大きく進行中。テレビ市場全体の平均価格は下落を続け、この冬は10万円割れ目前。エコポイント分を差し引けば、すでに10万円を下回っている。画質競争の一段落などさまざまな要素が重なり、この冬はまさに買いのタイミングだ。

 気付けば、アナログ放送の終了も約1年半後に迫っているが、いまだに地デジの仕組みがよくわかっていない人も多いだろう。そこで今回は、地デジへの買い替えに当たって理解しておきたい必須のキーワードをまとめてみた。

Part1.基本のカタログ用語を理解する

 パッと見ただけでも難解な用語が並んでいるテレビのカタログ。最低限、理解しておかなければならないキーワードを集めた。

【1】「フルHD」ってそもそも何のこと?

 1920×1080ドット(207万画素)の映像を表示できる画面解像度を「フルHD(Full High Definition)」と呼ぶ。テレビ画面の水平方向の線である「走査線」の数は1080本以上。これまでのアナログ放送では、640×480ドットのSD(Standard Definition)画質が主流だった。だが、地上デジタル放送のハイビジョン番組の解像度は、1440×1080ドットが一般的。BSデジタル放送の一部では、フルHDによる番組も放送している。

■DVDビデオはSD解像度
主な解像度 映像ソースの例
SD 640×480 アナログ放送、
DVDビデオなど
720×480
HD 1280×720 地上デジタル放送、
BSデジタル放送、
BDソフトなど
1440×1080
1920×1080
登場時に「高画質」とうたわれたDVDはSD画質。同じ「HD画質」でも、地デジやブルーレイなどコンテンツにより解像度は大きく異なる

【2】「テレビのサイズ表示」なぜ「V」が付く?

 テレビの大きさを示す「○型」や「○V型」は、基本的には画面の対角線の長さを示したもの。「40型」のテレビの場合、画面の対角線は約40インチ。ただ、対角線の長さが同じでも、4対3のブラウン管と、16対9の液晶やプラズマテレビなどのフラットパネルでは画面の大きさが異なる。また、ブラウン管では表示装置そのものの大きさをインチ数で示していたが、フラットパネルの場合は実際に表示できるサイズ(Visual Size)を指すようになった。こうしたことから、フラットパネルの場合は、インチ数の後に「V」をつけて画面サイズを示している。

【3】「年間消費電力量」の意味は?

 実際の利用状況を想定した条件で1年間使用した場合に消費される電力量の目安。単位は「kWh/年」。テレビの場合、省エネ法に基づき、1日当たり4.5時間視聴した場合の電力と残り19.5時間分の待機電力を合わせた電気量を1年分に換算したもの。年間消費電力量に1Wh当たりの電気料金を掛けると1年間に消費するおおよその電気代がわかる。