今年の9月、「ウォークマンがシェアでiPodを抜く」がニュースになった(下図)。

 1970年代末から携帯音楽プレーヤーの代名詞として君臨してきたソニーの「ウォークマン」だったが、音楽再生フォーマットの主流がMP3へ移ってからは失速。21世紀に入ってアップルの「iPod」がヒットして以降、長い間、後塵を拝し続けてきた。そんなストーリーを背景にしてのニュースだった。

 ただ、「iPodを抜いた」とは言っても、この時期にウォークマンがトップに立てたのは幸運だった。まず販売量の多いiPod nanoはモデル末期だったし、アップルは主力のプラットフォームをiPodからiPhoneへと移しつつあるところだった。

 それでも似たようなタイミングで、過去一度もトップに立てなかったことを考えると、これも一つの転換点と言えるのかもしれない。純粋に携帯音楽プレーヤーとして見た場合、ウォークマンの完成度は高く、iPodを超えている部分もいくつかある。

 そこで覇権を争う両陣営の主力機種を改めて比較し、携帯音楽プレーヤーのトレンドを見ていこうと思う。