BMW 5シリーズ グランツーリスモ(画像クリックで拡大)

 ビー・エム・ダブリューは2009年11月26日、多目的に使える新ジャンルのスポーツクーペ「BMW 5シリーズ グランツーリスモ」(以下グランツーリスモ)を発表、注文受付を開始した。希望小売価格は3Lモデルが878万円、4.4L V8モデルが1114万円で、顧客への納車は2010年1月末頃からを予定している。

 グランツーリスモの特徴は、テールゲートを備えた5ドアハッチバックボディーだ。これまでBMW 5シリーズは、4ドアセダンとステーションワゴンの「ツーリング」の2種類のボディー形状だったが、グランツーリスモが加わって3種類になる。

クーペスタイルのボディーは、4枚のドアとテールゲートを備える5ドアハッチバック(画像クリックで拡大)

 アッパーミドルクラスの高級車では珍しいハッチバックボディーを、BMWはなぜ採用したのか。BMWマーケティング・ディビジョン プロダクト・マネジメントの田島 崇プロダクト・マネージャーは「ユーザーに対する市場調査の結果、多目的に使える新しいボディースタイルへのニーズがあったから」という。

 グランツーリスモが目指したのは、仕事でもプライベートでも使える多目的な高級セダンだ。ハッチバックを備えるSUVは大きな荷物の積み降ろしには便利だが、背が高く遊びグルマのイメージが大きくて、仕事で顧客を送迎する用途には向かない。といって通常の4ドアセダンでは、レジャーやスポーツ用途では使い勝手が悪いこともある。

 長距離ドライブを快適にこなすセダンの居住性と、シートのアレンジで大きな荷物も積み込めるSUVの使い勝手を両立。その多目的性を、クーペのスポーティーなスタイルで実現した欲張りなクルマが、グランツーリスモのコンセプトだ。

フロントマスクはBMWの伝統に則り、中央で2分割されたキドニーグリルと片側2灯式の丸型ヘッドライトを装備。ヘッドライト内部にはLED式ウインカーを内蔵する(画像クリックで拡大)

L型のリアコンビネーションランプもBMWの伝統的な形状。エキゾーストは左右2本出しだ(画像クリックで拡大)

現行の5代目5シリーズセダン(左)とツーリング(右)(画像クリックで拡大)