2010年に登場する製品・サービスで何がヒットするのか。ヒットを生み出すキーワードを徹底検証した結果、導き出した2010年のヒット商品はこれだ!

 ※この記事は発売中の日経トレンディ12月号(11月4日発売)「2010年ヒット予測ランキング」の一部を転載したものです。情報は基本的に発売時点のものとなります。

ヤマハ発動機とホンダの参入で低迷市場が盛り返す
経済性と使い勝手の良さが受け、“足代わり”になる

 2010年、話題の電気自動車の裏で、電動スクーターがじわり浸透する。

 起爆剤となるのは、大手のヤマハ発動機とホンダの本格参入。東京モーターショーで公開された試作車をベースに、「EC-03」(ヤマハ発動機)は2010年後半、「EVE-neo」(ホンダ)は2010年中にも発売される見込みだ。特に、ヤマハ発動機は02年に業界に先駆けて「パッソル」を発売したが、電池の不具合から販売を中止。満を持しての再参入となる。

大手参入で市場が急拡大

HONDA

EC-03と同じく、コンセプトモデルの「EVE-neo」。電池は取り外せるタイプのようだ。2010年中に発売される見込み。業務用が中心とみられるが、市販化も期待できる。リチウムイオン電池の採用が有力。デザイン性の高い「EV-cub」も登場か(画像クリックで拡大)

YAMAHA

東京モーターショーで参考出品された「EC-03」。車体に電池を内蔵したプラグイン方式。リチウムイオン電池を採用。以前市販された「パッソル」から推測すると、1充電の航続距離は43kmを上回る見込み。20万円前後だろう。発売は2010年後半(画像クリックで拡大)

 バイク離れが進む国内二輪車市場は、ダウントレンドが続いている。だが、原付1種(50cc)クラスの電動スクーターを年間数千台レベルで大手が売り出すことで、市場はやや盛り返すだろう。

 電動スクーターはガソリンモデルより走行コストが安く、4分の1以下で済むといわれる。また、エンジンや排気管がないので、メンテナンスがラク。原付免許や普通免許の保有者なら誰でも乗れる手軽さが売りだ。消費者の節約志向やエコ意識は以前より高まっているため、手を伸ばす人は多いはずだ。

電動スクーターのメリット

(画像クリックで拡大)

1 ガソリン不要
家庭用電源から充電でき、利便性が高い。ランニングコストが安く済むのも利点

2 メンテナンスがラク
エンジンを搭載しないため、オイルやフィルター交換などの手間がかからない

3 高いデザイン性
モーターと電池の小型化が進み、デザイン性の高いモデルも開発可能(写真はヤマハのコンセプトモデル)