コンビニやガソリンスタンド、レンタルショップなど異なる業種の店舗でポイントが貯まる「Tポイント」。10月末には、ドトールコーヒーが参加するなど、その利用店舗は今年に入ってから大きく広がってきた。さらに三菱商事が主導する新ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」にローソン、昭和シェル石油、ゲオなどが参加すると発表され、ポイントカードの異業種統合に注目が集まっている。ここでは、異業種統合ポイントサービスが広がる理由と、Tポイントのお得な活用法を紹介しよう。

ファミリーマートがam/pmを買収
ポイントでもコンビニ戦争激化か?

 11月13日に発表されたファミリーマートによるam/pm買収は、コンビニ業界のみならず流通業界全体を驚かせた。財務内容が悪化していたam/pmは、いったんはローソンによる買収交渉が行われたが、条件が合わずに5月に決裂。11月13日になってライバルであるファミリーマートに買収されることになった。不採算の250店以上を閉鎖し、さらにam/pmのブランドも消え、ファミリーマートに統一するという思い切った買収合併だ。

 これによりコンビニ業界は、大きく再編が進む可能性が出てきた。今後はセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの三強による競争がより激化しそうだ。

●コンビニ三強のうち2つが異業種統合ポイントを採用

チェーン名 セブン-イレブン ローソン ファミリーマート(am/pm)
ポイント
サービス名
nanacoポイント ローソンパス Tポイント
ポイント種別 電子マネーのポイント <現在>独自ポイントサービス→
<10年春>異業種統合ポイント(Ponta)
異業種統合ポイント
還元率 <付与>100円→1ポイント
<還元>1ポイント→1円(※1)
<付与>100円→1ポイント、レシートポイント1ポイント
<還元>1ポイント→1円
<付与>100円→1ポイント、レシートポイント1ポイント
<還元>1ポイント→1円

※1 交換手数料として1ポイント必要

ファミリーマートがam/pmを買収したことにより、コンビニ戦争は三強の状態に。それぞれポイントサービスでも対抗しているが、ローソンが新ポイントサービスの「Ponta」に参加したことから異業種統合ポイントが注目されている

 この三強はポイントでもそれぞれ位置付けが異なるサービスを展開している。セブン-イレブンは、自社の電子マネー「nanaco」の利用金額に応じたポイントを、ローソンは「ローソンパス」などの独自会員サービスのポイントを、そしてファミリーマートは異業種統合ポイントである「Tポイント」を採用している。セブン-イレブンは電子マネー、ローソンは独自ポイント、ファミリーマートは異業種統合ポイントと、三社三様のスタイルでポイントによる集客を目指してきた。

 しかし独自ポイントのローソンは、ここへ来て大きく方針を転換。それが三菱商事の子会社「ロイヤリティマーケティング」が進める異業種統合ポイント「Ponta(ポンタ)」の採用だ。「Ponta」は昭和シェル石油、レンタルCD/DVDのゲオ、ローソンなどが参加する異業種統合ポイントで、2010年春より本格始動する。

 異業種統合ポイントでは、ファミリーマートが参加しているTSUTAYA(カルチュア・コンビニエンス・クラブ、以下CCC)系の「Tポイント」が大きく先行している。Tポイントは「DVDを借りて焼肉を食べよう」などのCMキャンペーンで積極的に普及を進めており、新規参入する企業も増えてきた。