Windows Live連携でクラウドサービスを強化

 ウィルコムがHYBRID W-ZERO3の特徴として3つ目に挙げたのが、WindowsパソコンやWindows Liveサービスとの連携だ。HYBRID W-ZERO3では、Windows Mobile 6.5の標準機能でもあるアプリケーションストア「Windows Live Marketplace for Mobile」やデータ同期機能「Microsoft My Phone」といったクラウドサービスにも対応している。Marketplaceは、クレジットカードを登録して利用することになるという。また、ダイアルキーの左上に、Windows LiveメールやWindows Liveメッセンジャーなどが利用できるWindows Liveキーも搭載。ワンタッチで、Windows Liveを起動できる。

WILLCOM UIによるマルチタスク管理画面(左)およびIntenet Explorer Mobileの画面。マルチタスク管理画面は、特に初期状態ではボタンに割り当てられていないが、ボタンカスタマイズ機能によって任意に設定可能(画像クリックで拡大)

 また、メールをはじめて利用する際に、ウィルコムのメール(「@willcom.com」ドメイン/5MB)だけでなく、Windows Liveメール(「@willcomlive.jp」ドメイン/5GB)のアカウントも自動的に設定される。Windows Liveメールは、IDやパスワードを入力することなく新規取得されるという。Windows Liveメールもダイレクトプッシュ方式によるプッシュメールでの利用が可能だ。

 メールは、W-ZERO3 [es]から搭載されていた「W-ZERO3メール」ではなく、OS標準のOutlookベースのものとのこと。そのため、絵文字には対応するが、デコラティブメールにも対応できるかどうかは開発の進行状況如何であるとのこと。

 その他、ライトメールやGSM対応W-SIMを装着したときのSMSには対応しているが、MMSには対応していない。手描きチャットも対応予定ではあるが、発売時に間に合うかは未定とのこと。

 さらに、ウェブブラウザもOS標準の「Internet Explorer Mobile」のみを搭載。既存モデルでプリインストールされていた「Opera Mobile for Windows Mobile」は搭載されていない。これについては、「Internet Explorer Mobileが思った以上に使いやすくなっているため」(ウィルコム)としていた。

 他にも、Word MobileやExcel Mobile、PowerPoint Mobileなどのオフィスツール、PDFビューア「Adobe Reader LE」やカメラで撮影してPDF化する「PDF SHOT」、バーコードリーダ、情報リーダ、コラムリーダ、名刺リーダ、Javaアプリが利用できる「JBlend」、ナビゲーションアプリ「NAVITIME」などがプリインストールされる予定だ。

 昨年からスマートフォン市場では、「iPhone 3G/3GS」に押され気味だが、iPhoneが海外から来た黒船であるとすれば、W-ZERO3シリーズは国内のケータイ市場に合わせて進化してきた国産スマートフォン。もちろん、ウィルコムは、見過ごすことができないほどiPhoneの影響を受けており、それがフルキーボードを搭載しなかったことにつながっているようだ。しかし、データ通信が高速化されたことやアプリケーションストアなどに対応したことで、実用的な面白い製品に仕上がっていきそうな予感がする。発売が楽しみである。

著 者

memn0ck(めむのっく)

 1976年東京生まれ。「めむのっく」はハンドル名。ケータイ・モバイル情報マニアで、小さなデジタルガジェットに目がない。趣味でケータイ・モバイル関連の個人ニュースサイト「memn0ck.com」を運営しているが、日常は白衣を着た理系野郎をやっている兼業ライター。