※この記事は日経エンタテインメント!(12月号)の記事を転載したものです。購入は こちら

 ゲーム内の女性と恋愛を楽しむニンテンドーDS用のソフト『ラブプラス』の人気が広がっている。人気シリーズ続編ではない、任天堂以外のメーカーのDS用ゲームとしては異例の15万本を超えるセールスを記録、ネットの動画サイトにはプレー動画が多数アップされている。さらにワイヤレス通信でゲーム内の彼女同士が情報共有会を開く機能を使い、「スキンシップが上手なの、カレ」などとのろけ合う「恋人自慢」が街中で盛んに行われているという。

姉ヶ崎寧々 主人公の上級生で、バイト先のファミレスでも先輩
(C)2009 Konami Digital Entertainment

高嶺愛花 テニス部のチームメイト。文武両道の優等生
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小早川凛子 同じ図書委員の下級生。1人でいることが多い
(C)2009 Konami Digital Entertainment

ラブプラス

2年生で転校してきた男子高校生になり、日常生活のなかで知り合う3人の女子高校生(上イラスト)とのコミュニケーションを楽しむ(KONAMI/ニンテンドーDS/5800円/発売中)
(C)2009 Konami Digital Entertainment

 発売元のKONAMIは約15年前に恋愛ゲーム『ときめきメモリアル』を発売し、実写映画化されるほどのブームを生み出した。しかし類似タイトルが乱造された結果、ブームは下火になっていた。

 なぜ突然『ラブプラス』はヒットしたのか。これは従来の恋愛ゲームでは考えられなかった、「3つの非常識」が成功の理由といえる。

 1つ目はハードがDSであること。従来の恋愛ゲームは高解像度のグラフィックで女の子を描くことに注力していたため、据え置きゲーム機での発売が主流だった。しかし、KONAMIの内田明理プロデューサーは「携帯ゲーム機は普及台数が多く、外でもいつもゲーム内の女の子と一緒にいられるメリットがある」と言う。しかもグラフィック能力の勝るPSP用ではなく、あえてDS用を選択。

 「『ラブプラス』は“女の子と恋人同士になってハッピーエンド”ではなく、その後のコミュニケーションを楽しむゲーム。女の子とスキンシップをとるためのタッチペンが欠かせなかった」と話す。こうして、どこにいても髪の毛やおでこ、耳などをペンでタッチしコミュニケーションを楽しめる、新感覚の恋愛ゲームが生まれた。