マイクロソフトが12月上旬に開始するスマートフォン向けのアプリケーション配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」。集英社の人気漫画「ドラゴンボール」などを配信する(画像クリックで拡大)

 マイクロソフトは2009年12月上旬から、同社のOSを搭載したスマートフォン「Windows phone」向けのアプリケーション配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」を日本国内で開始する。米アップルの「App Store」や米グーグルの「Android Market」などと同様のサービスで、米国では10月に始めた。サービス開始時には数百のアプリケーションを準備する予定。有料コンテンツの価格は100円程度から。全世界に向けて販売できる。

 各社は端末の付加価値だけでなく、新たな収益源としてアプリケーション配信サービスに力を入れている。Marketplaceでは、売上の7割がアプリケーション開発者に入り、残りの3割をマイクロソフトと通信キャリアで分配する。App Storeでは7割が開発者、残り3割がアップルの収益になるのに対し、通信キャリアと売上をシェアする仕組みにして、共同でマーケティング活動などをしていく。「数でなく良質なアプリケーションで他社サービスに対抗する」(モバイルコミュニケーション本部越川慎司本部長)考えだ。

 11月12日に都内で開催した戦略説明会には、Marketplace向けにコンテンツを提供する企業が顔をそろえた。カプコン、コナミ、プロペなどがMarketplace向けのゲームを提供する。カプコンは映画にもなった人気タイトル「バイオハザード」、コナミは「ダンスダンスレボリューションS」など6タイトルを発売する。

 「ドラゴンボール」など人気漫画を展開する集英社ともパートナーシップを組み、漫画を全世界向けに配信する。集英社の鳥嶋和彦常務取締役は「日本の誇る漫画を全世界の子供たちが楽しめるように、著作権を配慮しながらデジタル配信できる」と期待を述べた。来年に日本と米国でドラゴンボールを配信し、欧州などにも順次展開する予定だ。

 音楽配信では、携帯電話向け音楽配信シェア1位のレコチョクが参入。「着うた」などの音楽コンテンツやコミック、デコメなども提供する予定だ。

 同社の代表執行役員の堂山昌司副社長は「プラットフォームや技術だけでは進化が止まる。その上で動くアプリケーションが重要。コンテンツを提供する人にしっかりとした見返りをもたらせるセキュアな仕組みを作っていく」と述べた。

 越川本部長は「これからはコンテンツの勝負。いかに魅力的なコンテンツやサービスをそろえられるかが生き残りの鍵になる」とアプリケーション重視の姿勢をみせた。

「Windows Marketplace for Mobile」のトップ画面。パソコンからでもアプリは購入可能。App Storeのような独自アプリケーションは不要で、ブラウザー上で購入できるため、検索にもヒットする(画像クリックで拡大)

購入にはクレジットカードが必要。今後はキャリアの通信費での支払いも可能にしていく予定だ(画像クリックで拡大)