アップルは2009年10月21日に新型「MacBook」「iMac」「Mac mini」を発表した。マイクロソフトが新OS「Windows 7」を発売するちょうど前日だったことから、Windows 7への対抗意識が強く感じられる。ただ昨年も10月15日に新型「MacBook Pro」を発表しており、年末商戦に向けた例年通りのラインアップ強化ともみられる。

 新型MacBookは、シリーズで初めて10万円を切った。WindowsパソコンのCULV搭載ノートパソコンと真っ向からぶつかる価格設定だ。既存の「MacBook Pro」シリーズも、同じタイミングで2万円前後も値下げ。iMacは、アスペクト比16:9の横長ディスプレイを採用して、よりAV機能を強く打ち出した。デスクトップのAV機能強化の流れはWindowsパソコンでも同じだ。

 厳しい経済状況の中で、アップルは好調を維持し続けている。直近の第四半期は過去最高の305万台のMacを売り上げた。売上総利益率は前年同期の34.7%から36.6%に微増。年末に向けてラインアップを強化して商戦に挑む。

 米アップルの担当者に新製品でこだわったポイントなどを聞いた。

フルモデルチェンジしたアップルの「MacBook」。価格は9万8800円(画像クリックで拡大)

左が初代MacBook、右はiBook(画像クリックで拡大)

 MacBookについては、プロダクトマーケティングマネージャー ノートブック担当のセリーナ・チェン氏が説明してくれた。

 チェン氏によると、初代MacBookは2006年5月に発売を開始。ポリカーボネートを用いた親しみやすいデザインで、学生や初心者に人気を得た。Windowsユーザーの乗り替えにも適したエントリーモデルという位置付けだった。白と黒の2色のカラー展開があり、価格は13万4800円。

 新MacBookのデザインや機能は、同社の中上級者向けノート「MacBook Pro」を参考にしている。「ユニボディ、LEDバックライトディスプレイ、ガラス製のマルチタッチトラックパッド、内蔵バッテリーの4点がポイントです」(チェン氏)

 ユニボディは、つなぎ目のない一体成型のボディーだ。MacBook Proではアルミを使用しているが、MacBookではポリカーボネートでユニボディを実現。MacBook Proと比較すると、角に丸みがあり、MacBookの特徴である親しみやすさを出すのに一役買っている。

 「従来モデルより軽くなっていますし、耐久性も高まりました。表面に光沢を持たせて高級感も高まっています。よく見てもらえれば分かりますが、キーボードも少しだけ光沢感をもたせています」(チェン氏)