三つ星を獲得したシェフには記念品が授与された。写真は「菊乃井 本店」の三代目ご主人・村田吉弘さん(画像クリックで拡大)

 世界約100カ国で販売されるフランスのレストラン&ホテルガイド「ミシュランガイド」の京都・大阪版が2009年10月16日に発刊される。ミシュランガイドとしては23カ国27番目となる「ミシュラン京都・大阪2010」。発刊に先立ち、13日にはその出版記者会見と記念パーティーが、京都の建仁寺にて開催された。

 今回初の刊行となる同書には、京都・大阪中心部の厳選されたレストランと宿泊施設が203か所掲載されている。このうち147軒がレストラン・料理店、34軒がホテル、日本ならではの旅館22軒が初めて掲載された。ミシュランガイド総責任者のジャン=リュック・ナレ氏は 「2007年秋から2年間をかけて調査員が、京都と大阪のレストランと宿泊施設を匿名で訪れ、一般客と同じ立場で料理とサービスを体験し、厳正なる評価を行ってきた」と語る。また1200年の日本料理の歴史と伝統を持つ京都と、『天下の台所』と呼ばれた大阪は、どちらも食の都であることに相違なく、地理的にも近いこの2都市を1冊の本にすることによって、より読者への利便性を高めたというのも東京版との大きな違いだと主張した。

 さて今回、京都では取材拒否のお店が多かったが、「本誌は読者のためにお薦めできる店を紹介します。その際、お店に対し掲載の許可は求めません。ただし写真に関しては撮影の許可・写真の提供を掲載される可能性のあるお店にお願いしました。ご了解いただけなかったお店は写真なしで掲載されます。その手法は他地方を特集したミシュランガイドもまったく同様です」とコメントした。

 さて世界最高峰の美食都市、東京に続き、京都・大阪で星を授与されたレストランは下記の通り。まず、何よりも特徴的だったのがその多くが京都の和食店に集中したこと。期待の三つ星は、『菊乃井本店』(京都)、『吉兆 嵐山本店』(京都)、『千花』(京都)、『つる家』(京都)、『瓢亭』、『未在』(京都)、『ハジメ』(大阪)の7軒。そのうち6軒が京都の日本料理の店だ。また大阪で唯一、星を獲得した『ハジメ』はフレンチレストランの中でも、若手のシェフが始めたとして注目を集めている新進気鋭のレストラン。

 二つ星には『祇園ささ木』(京都)、『緒方』(京都)、『祇園丸山』(京都)『たん熊 本店』(京都)など京都の名店13軒が、大阪では、日本料理の『本湖月』(大阪)、『花祥』(大阪)、『柏屋』(大阪)の他、フレンチの『アキュイール』(大阪)、創作フレンチ『カハラ』(大阪)やスペイン料理の『フジヤ1935』など12軒が星を獲得。

 さらに京都の一つ星には『上賀茂 秋山』(京都)、『山玄茶』(京都)、『草喰なかひがし』(京都)なども含め66軒が星を授与された。大阪の一つ星には『吉兆 高麗橋店』(大阪)、『味吉兆 大丸心斎橋店』、『一汁二菜うえの 豊中』(大阪)、『き川』(大阪)、『伊万邑』(大阪)、など日本料理を中心に、『カランドリエ』(大阪)や『ラ・ベ』(大阪)など名フランス料理店の名も。中でも『エテルニテ』(大阪)や『コンヴィヴィアリテ』(大阪)など若手シェフが星を獲ったケースも少なくない。また、大阪のひとつ星には寿司店『寿し処 黒杉』(大阪)や天麩羅料理の店『天繁』、串揚げ料理の店『六攪燈』なども星を獲得。大阪の多様な食文化を世界が認める結果となった。

 星を獲得した店の数は全部で150軒。三つ星、二つ星を獲得した全店を次ページから紹介する。

京都・大阪版は16日に発刊。日本語版と英語版があり各2310円(画像クリックで拡大)

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