2008年度の日本の食料自給率が、前年より1ポイント上がって41%になったとの発表がありました。39%と過去最低となった2006年から2年連続の上昇。

 とはいえ、いずれも国内農産物が「たまたま豊作だった」とか、海外の「穀物市場高騰のため輸入量が減った」ことが理由とされ、今後この傾向がずっと続く保証はありません。主食であるコメのひとりあたり年間消費量は、過去最低を記録。日本の食卓を支える農業基盤をいかに調えていくのか、議論とそれに続く行動が求められています。

 吉田太郎著「有機農業が国を変えた 小さなキューバの大きな実験」(コモンズ刊)によれば、90年ごろのキューバ食料自給率は、約40%。これが91年、ソ連崩壊に伴う経済危機とアメリカによる貿易封鎖によって、石油、農薬、化学肥料、農業機械の輸入が激減し、農業生産量は半分近くに落ち込みます。

 輸入食料も半減。結果、ひとり1日あたり平均カロリー摂取量が30%ダウンし、栄養失調で5万人以上が一時的に失明したといいます。

 食料自給率40%というのは、それほど深刻な数字なのです。昨今の狂牛病や鶏インフルエンザによる食料輸入停止、中国やインドをはじめとする新興国の経済成長と日本の買い負けなどを考えれば、そんな状況に陥るはずはないと高をくくっているわけにもいきません。

(続きはSAFETY JAPAN [セーフティー・ジャパン]