今年の東京ゲームショウは、昨年までには見られなかった光景がある。その光景とは会場内、至る所に置かれた“消毒液”だ。来場者の中にもマスク姿を多く見かける。全国的に流行し始めた新型インフルエンザ。人が多く集まるイベントでは、対策に追われている。

 東京ゲームショウも開催期間中に20万人近い人が訪れるビッグイベント。とくに新型インフルエンザにかかりやすいとされる、20代以下の若い人が多い。一般公開日の2日間は、キッズコーナーも開かれ、親子連れでにぎわう。ゲームファンの中にも、新型インフルエンザへの不安感から、来場をためらっている方もいるかもしれない。

 東京ゲームショウの公式サイトでは、入場にあたっての注意事項として「新型インフルエンザ感染予防について」の項目を特記している。当然だが、新型インフルエンザに感染している方、感染が疑われる方は来場を控えること。手洗いやうがいをこまめにして、できるだけマスクも着用すること。咳やくしゃみをするときには、ティッシュで口や鼻を押さえて、使用したティッシュはすぐにゴミ箱へ捨てることなど、来場者自身の自発的な対策とモラルを持った行動を呼びかけている。

 警戒態勢の中で始まった東京ゲームショウの一般日。会場内を歩くと、入口やトイレの脇など、あちこちに消毒液が設置されているのが目に入る。各ブースでも試遊ブースやパンフレットが置かれた台上などに、消毒液が置かれている。とくにキッズコーナーでは、ブースごとに設置されるほど。スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエスト6』試遊ブースでは、試遊前に必ず手を消毒するように係員がこまめに対応していた。そのほかのキッズスペースブースでも、係員にいうと消毒液を貸してもらえる。

 一般ブースも新型インフルエンザ対策に抜かりはない。コナミなど一部のブースでは、試遊後に1台1台消毒している姿を目にした。会場を回ってみる限り、主催者側、メーカー側ともに、新型インフルエンザの感染予防への配慮が伺える。会場内に設定された消毒液は、自由に使って構わない。遠慮せず、容器を見かけたら容器をワンプッシュ。消毒液を手に取り、手全体をのばして消毒しよう。新型インフルエンザ対策に配慮しながら、1年に1度のお祭りを楽しもう。

2階入口付近に掲げられていた「新型インフルエンザ感染予防について」のアナウンス(画像クリックで拡大)

2階通路にあるトイレ脇に置かれた消毒液(画像クリックで拡大)

キッズコーナーのブース脇にも消毒液が置かれていた(画像クリックで拡大)

スクウェア・エニックスのキッズコーナーでは、子供や付き添いの親に手を消毒してから試遊させていた(画像クリックで拡大)

(文/原 如宏)