スクウェア・エニックスはiPhoneゲーム市場形成に向けて提言!

 続いて登場したのは、スクウェア・エニックス プロデューサーの安藤武博氏。2008年12月に国内ケータイ向けタイトルを移植した『CRYSTAL DEFENDERS(クリスタル・ディフェンダーズ)』(900円)を発売して以来、現在までにiPhone向けに3タイトルのゲームを提供している。

スクウェア・エニックス プロデューサーの安藤武博氏(画像クリックで拡大)

 「『CRYSTAL DEFENDERS』は想定されるハードすべてに移植して様子を見た結果、全部のプラットフォームで体験版を含めて合計200万以上のダウンロードを実現しました。かなり手応えを感じています」(安藤氏)

 先日発表・発売したばかりの『SLIDING HEROES(スライディング・ヒーローズ)』(9月24日発売、600円)、『ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律 完全版』、『国破れて山河あり』の3タイトルも紹介された。

9月24日に新作3タイトルを発表(うち1タイトルは即日発売)した(画像クリックで拡大)

 「『SLIDING HEROES』は誰でも簡単に触れるカジュアルなゲーム、『ソングサマナー~』はニンテンドーDSやPSPなどの携帯コンソールにも遜色のない内容を目指したもの、『国破れて山河あり』は元々ケータイ向けのゲームを移植したものといったように、すべてタイプの違うものです」(安藤氏)と、iPhoneプラットフォームの可能性についていろいろな形からアプローチし、模索していると語った。

9月24日に発売した『SLIDING HEROES(スライディング・ヒーローズ)』のプレイ画面(画像クリックで拡大)

『ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律 完全版』のプレイ画面(画像クリックで拡大)

『国破れて山河あり』のプレイ画面(画像クリックで拡大)

 続いて安藤氏は、iPhoneゲーム市場に参入するゲームメーカーに対し、「コンシューマ機レベルのゲームの価格をあまりにも下げている会社が多い」と苦言を呈した。

 「お客様に安いアプリを販売するのがいいのは分かりますが、内容と価格が見合っていない(安すぎる)タイトルも散見されます。今はマーケット(iPhoneゲーム市場)を作るための一番大事な時期です。我々が長期的に安心してクオリティーの高いタイトルを移植していくにあたり、(大安売りは)マーケット形成の足下をすくわれてしまいます。インディーズの方が安い価格で提供されているのは我々もエキサイティングに感じていますが、メーカーにはそういう形でiPhoneアプリ市場に臨んでいただけると心強いと思います」(安藤氏)

 安藤氏は続ける。

 「iPhone OS 3.0からは、アプリ内課金もできるようになりました。ネットゲームが月額課金モデルからアイテム課金モデルに移行していったように、元々の売価は安くても、お客様に納得していただいた時点で新たなお金をいただくビジネスモデルを見つけなければ。そうしないと、個人としてはiPhone市場は“NEXTレベル”に行かないのではないかと思っています」

iPhoneゲーム市場に参入するゲームメーカーに対し、「コンシューマ機レベルのゲームの価格をあまりにも下げている会社が多い」と苦言を呈した安藤氏(画像クリックで拡大)