恒例となったTGSフォーラムの携帯電話ゲームセッション。今年は、「“オープン環境”時代における携帯電話ゲームの次の一手」をテーマに開催された。登壇したのは、グリー代表取締役社長の田中良和氏、ハドソン執行役員兼新規事業本部本部長の柴田真人氏、グーグルのデベロッパー・アドボケイトのクリス・プルエット氏の3名。
「ゲーム」をキラーアプリにして
コミュニティの拡大を図るグリー
最初に登壇したのが、SNS連動型ゲームで急成長しているグリーの田中社長。「GREE」のサービスは06年当初に「ネットの利用はPCからモバイル中心になる」「コミュニティーサービスがネット利用の中心になる」「コミュニティーがコンテンツを融合する」という3つの仮説を立てて展開してきたという。「ユーザーは常に変わっていく。5年先のビジョンを描き、未来のユーザーに向けて作っていくことが大切」と強調した。
2009年6月現在で「GREE」の会員数は1260万人。毎月80万〜100万人の規模で増えており、あと1年以内にはモバゲータウンやmixiを抜いて、最大のソーシャルメディアになるのではと自信を見せた。ユーザーの内訳は、「モバイルのサービスということで10代のユーザーが多いと見られることがあるが、実際は20代が中心。30代以上も4割程度いて、その比率は伸びている」と語った。
今後の展開としては、プラットフォーム(=SNS)を手がけながらアプリも自ら開発。「ゲーム」を“キラーアプリ”にしながら、2000万〜3000万人が利用する日本最大のコミュニティーを創造していくとした。
iPhoneやアンドロイドケータイなど
携帯電話向けアプリに活路を見出すハドソン
続いて講演したのは、iPhone向けアプリをいち早く手がけてきたハドソンの柴田氏。「2年ぐらい前までは、公式サイト中心にビジネスを展開してきたが、現在は苦しくなってきている。そのなかでiPhoneやグーグルのアンドロイドなど、新たな活路を見出すために取り組んでいる」と話した。
ハドソンは現在、iPhone向けに26のアプリケーションをリリース。総ダウンロード数は無料も含めると300万を達成しているという。今期中(2010年3月)に、さらに10タイトルほどを発表する予定。アンドロイドケータイ向けにはすでに5タイトル(無料3タイトル/有料2タイトル)を投入しているが、「残念ながらまだそれほどの反響は無い」とのことだ。
また、現在制作を進めているiPhone向けオリジナルアプリの映像を2本披露。『World JANKEN!』は、世界の人とジャンケンで対戦するネットワークゲーム。GPS対応で、どこの国の人と勝負して、何勝何敗かなどを競うものだ。2作目の『とある騎士団と幻のお城』は世界初をうたう「マルチタッチ・アクションストラテジーゲーム」。4体ある自分のキャラクターを同時に操作して、様々なトラップや強大な敵を倒すというものだ。
今後は、iPhoneやアンドロイドケータイだけでなく、Ovi、Ophone、Windows Mobileなど新しいプラットフォームについてもまずは対応していくという。そのなかでどこを強化するかを見極めていく戦略のようだ。











