東芝が2009年9月16日に発表した液晶テレビ「REGZA 9000シリーズ」は、全4シリーズ19モデル。従来機の「REGZA A8000シリーズ」3モデルを合わせて、全5シリーズ22モデルとラインアップを大幅に拡充した。

東芝が2009年9月16日に発表した液晶テレビ「REGZA 9000シリーズ」(画像クリックで拡大)

 まず、REGZAシリーズのコンセプトリーダーである東芝デジタルメディアネットワーク社 テレビ事業部グローバルマーケティング部参事の本村裕史氏に、REGZA 9000シリーズの基本コンセプトを聞いてみよう。

REGZAシリーズのコンセプトリーダーである東芝デジタルメディアネットワーク社 テレビ事業部グローバルマーケティング部参事の本村裕史氏(右)と、AV評論家の増田和夫氏(左)(画像クリックで拡大)

 「REGZA 9000シリーズの基本コンセプトは、録画と幅広いコンテンツへの対応です。REGZAの録画モデルの構成比は2009年下期で26%と約4分の1を占め、10年上期には約50%にまで達すると予想されます。このような録画機能への強い支持にお応えする形で、今回の9000シリーズでは“記憶するREGZA”をキャッチフレーズに録画対応モデルを大幅に拡充しました。また、放送だけでなく、さまざまなコンテンツを楽しめることがテレビの今日的な使命だと考えています。そのコンセプトの下に、今まではDVDやBDプレーヤーなどの機器に万全に対応してきました、同じ発想で今回は家庭用ゲームにも本格的に対応し、快適にゲームプレイできるREGZAを実現しました」(本村氏)

より完成度を高めた「ZX9000シリーズ」

 最上位のZX9000シリーズ(55V/46V型)を中心に見てみよう。ZX9000シリーズは白色LEDをバックライトに採用した「LEDバックライトシステム2」と光沢タイプのフルHDクリアパネルを搭載している。映像回路は超解像技術「レゾリューションプラス3」、倍速駆動に黒挿入を加えた「Wスキャン倍速」など豊富な高画質機能を採用。いずれも従来の機能をブラッシュアップして、より完成度を高めている。

ZX9000シリーズの55V型モデル「55ZX9000」(画像クリックで拡大)

ZX9000シリーズの46V型モデル「46ZX9000」(画像クリックで拡大)

 「LEDバックライトシステム2」は、従来は2個のLSIで行っていた制御をシングルチップに集約。エリアコントロールの映像調整ゲインを最大16倍から最大512倍に拡大して、よりダイナミックな白色LEDバックライト制御を実現している。

 「バックライト制御LSIを2個からワンチップ化したことで、LSI間のバス幅(データを伝送するパイプの大きさ)にとらわれることなく、レンジの広い信号制御が可能になりました。一部のエリアのバックライトを暗くすると、その部分が黒つぶれする場合があります。そこで映像信号のゲインを上げて階調を補正するのですが、従来の最大16倍のゲインアップでは十分にカバーしきれませんでした。今回は最大512倍までゲインを上げられるようにして、黒つぶれしないリアルな階調を実現しています」(映像回路の設計を担当する、東芝デジタルメディアエンジニアリング デジタルメディアグループ デジタル映像商品技術担当 TV映像マイスタ プリンシパルエンジニアの住吉肇氏)

映像回路の設計を担当する、東芝デジタルメディアエンジニアリング デジタルメディアグループ デジタル映像商品技術担当 TV映像マイスタ プリンシパルエンジニアの住吉肇氏(右)(画像クリックで拡大)

住吉氏が指さしているのが、ZX9000シリーズのバックライト制御LSI(画像クリックで拡大)