【補足】日本陸上競技連盟は8月20日、渋井陽子選手が世界陸上を欠場すると発表しました。なお本記事は8月17日の時点の情報で執筆しました。

 水泳の世界では高速水着が話題になったが、陸上でもシューズ、ウエアが記録向上の大きなカギを握っている。日本期待の渋井陽子選手が登場する世界陸上ベルリンの女子マラソンに注目して最新のシューズ、ウエア事情に迫る。

 これまで女子マラソンの高橋尚子さん、野口みずき選手らの特注シューズを手掛けてきたのがアシックスだ。ところが、同社のグランドマイスター、三村仁司氏が3月末に定年退職した。そのため今年4月からは、同社スポーツ工学研究所、カスタム生産部、プロモーション部が三位一体となり新しいシューズ開発の体制をスタートさせた。スポーツ工学研究所での科学的なデータ分析を基に、カスタム生産部で各選手に最適なシューズを製作している。

 日本陸上競技連盟とのオフィシャルパートナー契約を結んでいるアシックスは、世界陸上ベルリンで日本代表の短距離用スパイクシューズ(福島千里選手)や、男子マラソン3名(清水将也選手、藤原新選手、佐藤敦之選手)、女子マラソン3名(渋井陽子選手、藤永佳子選手、加納由理選手)など多くの選手にシューズを提供している。

 そこで、フットウエア統括部カスタム生産部の田崎公也氏の話を基に、渋井陽子選手の特注マラソンシューズから最新マラソンシューズ事情を探る。