【補足】日本陸上競技連盟は8月12日、室伏広治選手は体調が万全でないことから世界陸上を欠場すると発表しました。なお本記事は8月10日の時点の情報で執筆しました。

世界陸上は五輪の規模を上回る!?

 国際陸上競技連盟(IAAF)主催の「世界陸上ベルリン」(正式名称:第12回IAAF世界陸上競技選手権ベルリン大会)が現地時間8月15日(土)から23日(日)まで9日間、ドイツのベルリンで開催される。世界陸上は「真の陸上世界一」を決める世界大会として、当初4年に1度開催されていたが、1991年の第3回東京大会以降は2年に1度開催されている。ちなみに前大会は2007年に大阪で開催された。

 世界陸上ベルリンには世界212の国と地域から約2000人の選手が参加する。北京五輪に参加したのは204の国と地域だったので、五輪を上回る規模となる。今大会のメイン会場「ベルリン・オリンピアシュタディオン」は、1936年ナチス政権下に開催されたベルリン五輪のメインスタジアムとして使用され、2006年にはドイツ・サッカーワールドカップにおいて決勝戦の舞台となった。収容人数は7万4220人。

世界陸上のメインスタジアム「ベルリン・オリンピアシュタディオン」。サッカーのドイツワールドカップの決勝に使われた。今回は“超人”たちの熱い戦いを見守る。収容人数は7万4220人
(C)フォート・キシモト(画像クリックで拡大)

最多の金メダルはマイケル・ジョンソン

 世界陸上では毎回ドラマが生まれ、スーパースターが誕生している。まず、過去の世界陸上で輝かしい記録を残した名選手を振り返ってみよう。

 1983年フィンランドのヘルシンキで開催された記念すべき第1回大会には、カール・ルイス(米国)が登場した。男子100メートル、走幅跳、4×100メートルリレーで3冠を達成したルイスの目覚ましい活躍により陸上ファンは一気に増えた。ルイスは第3回東京大会で男子100メートル3連覇を成し遂げた。また、第1回大会には当時19歳のセルゲイ・ブブカ(ソ連)が登場し、男子棒高跳で見事金メダルを獲得。その後“鳥人”としてトップアスリートの座を守り続け、第6回アテネ大会(ギリシャ)まで6連覇を達成した。

 世界陸上最多の金メダル9個を獲得したのは、マイケル・ジョンソン(米国)。91年の東京大会で、男子200メートルでメジャー大会初となる金メダルを獲得したのを皮切りに、99年のセビリア大会(スペイン)でも男子400メートルと4×400メートルリレーで優勝し、カール・ルイスの世界陸上金メダル8個を抜いて世界陸上の王者となった。

 01年、第8回のエドモントン大会(カナダ)では、男子ハンマー投で室伏広治が銀メダルを獲得した。これは日本の投てき種目として世界大会初のメダルとなる快挙となった。室伏は今回のベルリン大会にも参加している。

 今大会では、どんなスーパースターが誕生するのだろうか。注目の競技に出場する選手を紹介しよう。