東京ビッグサイトで2009年7月22日~24日まで開催されたワイヤレス&モバイル総合展示会「WIRELESS JAPAN 2009」で、ウィルコムなどが次世代高速無線通信(BWA)方式「XGP(次世代PHS)」に関連する展示を行っていた。それらを通して、今後のPHSやXGPはどのようになっていくのか見ていこう。

ウィルコムのめざす「2015年のもうひとつ未来」

 ウィルコムブースでは、今年10月にも本サービスが開始される予定の「WILLCOM CORE XGP」の体験デモを展示していた。デモは、会場内に特設基地局を設置し、すでに開始されている法人向けの試験サービス「エリア限定サービス」で用いられているネットインデックス製PCカード型データ通信端末「GX000IN」で通信していた。

 XGPの特徴となっている上り速度の高速性を示すため、上り8M~9Mbps前後の通信が行われていた。この特徴を利用した事例として、業務用HDカムレコーダーで撮影したハイビジョン映像を圧縮転送して、業務用HDモニターで閲覧するといった実験も行われていた。エリア限定サービスでは、大手商用映像メディアもハイビジョン配信をテストしているという。

 XGPを用いた地域活性化サービスのデモも行われており、XGPによるコンテンツ利用例として、医療・介護現場での利用を想定したXGP対応ベッドサイド端末も展示されていた。おサイフケータイを利用して患者の認証を行えるという。

ウィルコムブースは「XGP(次世代PHS)」の展示が中心。右はXGP対応のカード端末が装着されたパソコンとハイビジョン映像ストリーミングの実験に使われていた機器(画像クリックで拡大)

 このほか、特設ウェブサイトで公開されていたXGP対応コンセプトモデル「envision - Future Design Project」も展示されていた。自由でオープンなユビキタス社会をめざした2015年のコミュニケーションを想定したもので、ウィルコムと関連企業が共同してデザインしている。

コンセプトモデル「envision」。左から、マルチタスクディスプレイ「image tube (京セラ)」、クリーンエナジーサーバー「energy bulb (三洋電機)」、リアルタイムトランスレーター「WA III (東芝)」(画像クリックで拡大)

バイクでのブロードバンド・モビリティツール「JRC design study02 (日本無線)」、ネットワークエコバッグ「WA I (東芝)」、レンタルバイクシステム「WA II (東芝)」(画像クリックで拡大)

予防医療を目的としたセンサリングツール「VLS/Vital Link Sytem (セイコーインスツル)」、トライバル・コミュニケーション「amaterasu & tsukuyomi (セイコーインスツル)」、決算端末ツール「Air Tray (NECインフロンティアおよびNECデザイン&プロモーション)」(画像クリックで拡大)