2009年7月7日、米グーグルが独自のOS「Google Chrome OS」を開発中であることを公式ブログで発表した。パソコンでWebアプリケーションを使うことを主眼に置いたOSで、搭載製品は2010年後半に登場する予定だ。一方、米マイクロソフトは7月14日、同社主力製品であるOfficeのWebアプリケーション版「Office Web applications」を、2010年上半期に一般ユーザーに無償で提供することを発表した。Google Chrome OSがパソコンや携帯機器にどんな影響をもたらすのか? ますます激化するマイクロソフトとグーグルの争いはどうなるのか? 現在分かっている情報から読み解いてみよう。
Google Chrome OSはどんな影響をもたらすのか?
Google Chrome OSがどんなOSなのかを整理しよう。グーグルの公式ブログ(日本語版)には3つのFAQが掲載されてある。そこから主な項目を並べてみよう。
1.クラウド時代に向けたWebアプリケーション用OS
・Webブラウザー「Google Chrome」を拡張したプロジェクト
・重視するのはスピード、使いやすさ、安全性
・数秒で起動してWebにアクセスできる軽量OS
・ユーザーインターフェースは最小限に抑えて、Web上で提供する
・ウイルス対策などに気を使わなくても安全に利用できる
Webブラウザー「Google Chrome」は軽快な動作が特徴だ。Google Chrome OSもシンプルで使いやすく、動作の軽いOSを目指している。当然ながらOffice 2007などのWindows用ソフトは利用できない。ただグーグルは既に、「Gmail」や「Googleカレンダー」、Webブラウザー上で利用できる文書作成、表計算、プレゼン機能を持つ「Googleドキュメント」など、多くのWebアプリケーションを開発している。OSはシンプルで動作を軽くして、ソフトウエアはWebアプリケーションを利用するという考えだ。近い将来普及が予想される、クラウド・コンピューティングを想定したOSとも言える。
インターネットに接続していないと使えないのではないかとの懸念もあるかもしれないが、グーグルはWebアプリケーションをオフライン状態でも使えるようにする「Google Gears」などを開発している。Google Chrome OSには、こうした経験が生かされるはずだ。











