前編では、「BMW Z4」のダブルクラッチ式トランスミッションの完成度の高さや、ターボとは思えないエンジンのリニアな応答性、強大なトルクなどをレポートした。続いて、操縦性やサスペンションのセッティングなどの印象を報告する。
まずZ4の操縦性安定性だが、基本的には良好だ。ただし個人的には、Z4のようにキャビンが後ろにあり、クルマの重心点よりも後ろに座らされるクルマにはどうも違和感がある。Z3も先代Z4も、終始安心して冷静に運転し続けていられるか? と問われたら、はっきりいって自信がない。
その点、新型Z4はかなり改善されている。前後の重量配分は先代モデルと変わらず「50:50」だが、ドライバーが乗り込んだ動的な状態では、先代までよりも重心と着座位置が近くなったように感じる。ある動きから別の動きに移っていく過程が、マイルドになっているのだ。
おかげで、タイトなワインディングでも車幅を気にせず、そこそこのペースで軽快に走っていける。若干、ステアリングの切り始めに曲がりすぎる印象を感じるが、リアのスタビリティがしっかり確保されているので、特別な不安は抱かなくて済むはずだ。ただしそれは、走行特性モードで「ノーマル」を選択した場合だけなのが残念だが。











