発売中の「日経トレンディ」8月号「ケータイ&テレビ これが新常識」では、変革期にあるケータイ&テレビの業界動向や新サービスの詳細を、ハード・ソフトの両面から徹底追求している。そのなかでも、とかく「保守的」と揶揄されがちなテレビ局の行う番組配信サービスが今、激変している。
テレビ局は、数年前から動画配信サービスを手がけてきた。しかし地上波の人気番組は配信できず、流すのはマイナーコンテンツが主体。そのせいかYouTubeやニコニコ動画に比べて、鳴かず飛ばずの日々が長らく続いてきた。
ところが、著作権者団体が放送番組のネット配信に理解を示すようになったことから、状況は一変した。昨年末から今春にかけて、民放キー局とNHKは、地上波で放送したテレビ番組を1話数百円で有料配信するサービスを次々にスタートしている。
「フジテレビ On Demand」では、現在放送中のドラマやバラエティを、間を置かずに有料配信する「見逃し番組配信」に力を入れる。ケータイ向けにも番組を配信しており、そちらは女性ユーザーが7割以上を占める
例えば、フジテレビ「フジテレビ On Demand」では、2008年冬から「メイちゃんの執事」「BOSS」「ネプリーグ」といったゴールデン枠のドラマ、バラエティの配信を始めた。ドラマの価格は1話300円程度、全話パック1500円程度のものが多い。
一方、NHKの「NHKオンデマンド」は、大河ドラマ「天地人」や「NHKスペシャル」といった主要番組をそろえる。最近では海外ドラマの「デスパレートな妻たち」やウィンブルドンテニスを配信するなど、他局を圧倒するコンテンツの充実度だ。
今年に入っても、テレビ局の“ネット配信ブーム”は続いている。
「ずっとあなたが好きだった」「高校教師」「愛しているといってくれ」――。TBS「TBSオンデマンド」はこの春から、懐かしの人気ドラマの配信を開始した。6月にはテレビ朝日も、新サービス「テレ朝動画」で追走。現在放送しているドラマ「メイド刑事」の最新話を、放送終了直後から配信するサービスを導入している。
なお、こうした各局のネット配信サービスでは、アップルのMac OSにも対応させる例が増えている。昨年秋にリニューアルした日本テレビ「第2日本テレビ」(このサービスは無料配信)を皮切りに、フジテレビ On Demandやテレ朝動画がFlash形式での動画配信を開始、Mac上でも視聴できるようになった。
では、新しく始めたテレビ局の有料配信サービスはうまくいっているのか。











